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  ◆ やぶ医師のひとりごと       第 110 号  ◆
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 H20年2月8日発行 購読者数 11987名
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 ブログ: 「健康、病気なし、医者いらず」
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  <本日のテーマ> 心不全22(心不全の予防)
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今日は「心不全の予防」についてです。
まずは、先週までの復習。
●心不全とは
 ○「心不全」というのは、「病気」ではなく、「病態」。
●心臓の役割
 ○「心臓」は、血液を循環させる「ポンプ」の役割をしている。
 ○心臓のポンプ機能が低下した状態の事を「心不全」という。
●心不全の症状
1)心臓(ポンプ)の出力低下による症状
 ○疲れやすい、頻脈、動悸、息切れなど運動能力の低下
2)肺のうっ血による症状
 ○呼吸困難、起座呼吸、咳、痰(ピンク色の泡状の痰)
3)腎臓のうっ血による症状
 ○尿量が減り、体重が増える。
4)消化器のうっ血による症状
 ○食欲低下、吐き気、お腹の張り
5)全身のうっ血による症状
 ○体のむくみ
●心不全の重症度(NYHA分類)
 ○NYHA I~IV度
 I度が軽症で、IV度が重症
●心不全の原因となる病気
 1,心筋不全によるもの
 ○心筋梗塞、心筋症、心筋炎、老化心
 ○貧血、慢性の肺疾患
 ○甲状腺機能亢進症、低下症、脚気など
 2.機械的障害
 ○心臓弁膜症
 ○先天性心疾患(生まれつきの心臓の病気)
 ○心臓を包む膜の病気
  「収縮性心外膜炎」、「心タンポナーデ」
 ○高血圧
1)長期の徐脈(遅い脈)
 ○洞機能不全症候群、完全房室ブロックなど
2)長期の頻脈(速い脈)
 ○心房細動、発作性上室性頻拍症など
●心不全の検査
 ○胸部レントゲン写真、心電図、血液検査
  心臓カテーテル検査、胸部CT、MRI等
●心不全の治療
 ○「心不全そのもの」の治療に加えて、
  「心不全の原因となる病気」の治療もある。
●急性心不全の治療
 ○メインになるのは利尿剤(おしっこを強制的に出す薬)
 ○利尿剤(利尿薬)には、点滴と飲み薬がある
 ○血管拡張薬(点滴と飲み薬、両方ある)
 ○血圧が下がれば、血圧を上げる薬
 ○不整脈が出れば、不整脈を止める薬、等
●慢性心不全の治療
 ○利尿剤(飲み薬)
 ○血管拡張薬(飲み薬)
 ○心臓の負担をとる(興奮する方の神経を抑える薬)
●心不全の原因となる病気の治療
 ○心筋梗塞、不安定狭心症が原因の心不全の場合、
  血管内手術で、心臓の表面の血管(冠動脈)を広げる。
 ○心臓の弁が悪くなる病気の場合
  根本的な治療は、心臓の弁を交換する「手術」しかない。
●心不全の原因となる病気の治療
 ○不整脈が原因の場合
  基本的には薬による治療。
  薬では無理な場合は、カテーテルアブレーションを
  行ったり、ペースメーカーを植え込む場合もある。
 ○心臓以外の病気が原因の場合。
  貧血の原因となる出血、鉄不足等の治療をする、
  肺の病気の場合、薬を飲む。
  甲状腺の場合は、基本的には薬の治療。
  脚気の場合は、ビタミン剤を飲む。
●心不全の原因が不明の場合の治療
 ○拡張型心筋症の場合
  薬や点滴、特殊なペースメーカーの治療をして、
  それでも難しいなら、最終的には「心臓移植」。
「心臓」は、血液を循環させる「ポンプ」の役割をしています。
で、そのポンプの機能が低下した状態が「心不全」です。
「心不全の症状」として、疲れやすさや、息切れ、動悸、
呼吸困難、咳、痰などがあります。
そして心不全の原因となる病気には、心筋梗塞、心臓弁膜症、
高血圧、徐脈や頻脈等の不整脈があるんですよ。
そいで、「心不全の治療」の基本は、
体の中に貯まった水分を、体の外に出してあげる事です。
それに加えて、「心不全の原因となる病気の治療」もあります。
心筋梗塞や、重症の狭心症の場合は、血管内手術をして、
心臓の表面の血管(冠動脈)を広げる治療する。
心臓の弁が悪い場合は、弁を取り替える手術。
不整脈だと、薬やアブレーションっていう治療。
そういうのが駄目な場合、最終的には「心臓移植」しかない。
って話でした。
そいで、「心不全の治療」に関しては、前回までで終了して。
今日は「心不全の予防」についてです。
●心不全の予防
「心不全」っていうのは、「病気」ではなくって、
「病態」、「状態」だって言うのは、何回も書いている事なんで。
「心不全」そのものを予防する事はできないんですよ。
だって、病気じゃないんだから。
でも、「心不全の原因となる病気」のうち、
いくつかは、ある程度予防できるんですよ。
具体的に、心不全の原因となる病気っていうのは、
以前にもやって、復習にも書いてあるけど。
●心不全の原因となる病気
 1,心筋不全によるもの
 ○心筋梗塞、心筋症、心筋炎、老化心
 ○貧血、慢性の肺疾患
 ○甲状腺機能亢進症、低下症、脚気など
 2.機械的障害
 ○心臓弁膜症
 ○先天性心疾患(生まれつきの心臓の病気)
 ○心臓を包む膜の病気
  「収縮性心外膜炎」、「心タンポナーデ」
 ○高血圧
1)長期の徐脈(遅い脈)
 ○洞機能不全症候群、完全房室ブロックなど
2)長期の頻脈(速い脈)
 ○心房細動、発作性上室性頻拍症など
こんな感じですわ。
残念な事に、心不全の原因となる病気の中でも、
予防できない病気も多いんですよ。
例えば、「バチスタの手術」でも出てきた、「拡張型心筋症」
っていう、原因不明の病気とか。
心臓弁膜症とか、心筋炎とか、不整脈とか。
そういう心臓の病気は、予防する事ができません。
でも、心不全の原因となる病気の中で、最も多い原因。
「心筋梗塞」に関しては、ある程度予防する事が出来るんですよ。
「心筋梗塞」っていう病気は、このメルマガで何回も出てきたけど。
動脈硬化が進んで、心臓の血管(冠動脈)が細くなって。
そいで、心臓の血管(冠動脈)が詰まって、心臓の筋肉(心筋)
が死んでしまう病気です。
その結果、心不全になる事もあります。
心筋梗塞っていうのは、動脈硬化が進んでなる病気なんですよ。
動脈硬化っていうのは、高血圧、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)
といった病気や、タバコを吸うと進みますから。
高血圧、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)を予防したり、
禁煙する、っていう事で、ある程度予防する事ができます。
心筋梗塞になりやすい家系っていうのが、遺伝的にあるので。
そういうのは、予防できませんけどね。
タバコを止めたり、生活習慣病を予防する、
っていう事は、生活習慣を改善する事である程度は可能です。
また、高血圧がずーっと続くと、心臓に負担がかかって、
心不全になる事もありますから。
高血圧自体を予防する、もしくは血圧をきちんと管理する、
っていう事でも、高血圧性の心不全は予防できます。
そんなわけで、「心不全」そのものを予防する事は、
難しいんだけど。
「心不全の原因となる病気」を予防する事は、
ある程度できる、って話でした。
「予防する」っていうのは、絶対に病気にならないって
事ではなく、あくまでも、
「病気になる確率を減らす」って事ですからね。
そこらへんは、勘違いしないでね!
心筋梗塞、心不全を予防したかったら、これを読んでね!
 ★日本一わかりやすい!「高血圧」
 http://www.muryoj.com/get.php?R=826&M=874
 ★日本一わかりやすい!「糖尿病」
 http://www.muryoj.com/get.php?R=824&M=874
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね!
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【今日のまとめ】
●心不全の予防
 ○心不全そのものを予防する事はできない。
 
 ○ただし、「心不全の原因となる病気」
  高血圧に関しては、生活習慣を改善する事によって、
  ある程度は予防できる。
 ○「心不全の原因となる病気」である「心筋梗塞」
  に関しても、禁煙、高血圧、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)
  を予防する事によって、ある程度は予防できる。
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