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 ◆ やぶ医師のひとりごと     第 135 号  ◆
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 H20年8月1日発行 購読者数 12928名
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 ブログ:「健康、病気なし、医者いらず」
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 <本日のテーマ> 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)6
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今週も「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」について。
まずは、先週までの復習。
●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
 ○骨の量が減って、スカスカになり、
  骨が弱くなっちゃって、骨折しやすくなる病気。
●骨粗鬆症の頻度と問題点
 ○骨粗鬆症の患者は、日本では
  約1000万人いる、と言われている。
 ○骨粗鬆症になると、骨折しやすくなって、
  骨折したら寝たきりとか、歩行が困難になるとか、
  死亡する事も多い。
●骨粗鬆症の分類
 1、原発性骨粗鬆症(げんぱつせいこつそしょうしょう):
  原因がわかっていない骨粗鬆症
 2、続発性骨粗鬆症(ぞくはつせいこつそしょうしょう):
  病気や薬など、原因がわかっている骨粗鬆症
●骨が減るメカニズム
 ○ 骨が壊れる > 骨が修復される
  こういう状態が「骨粗鬆症」。
●どんな人が骨粗鬆症になりやすいのか
 1)高齢者(加齢)
 2)女性、(閉経後は特に)
 3)遺伝
   家族に骨粗鬆症にかかった人がいる場合。
 4)生活習慣
   カルシウム、ビタミンD不足。
   運動不足。
   タバコ、お酒の飲み過ぎ。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)って病気は、
骨がスカスカになって、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症の患者さんは、日本で約1000万人もいて、
骨折したら寝たきりになるとか、歩行が困難になるとか、
死亡する事も多いんですよ。
そして、骨粗鬆症には、
原因のはっきりしない原発性骨粗鬆症と、病気や薬など、
原因がわかっている続発性骨粗鬆症があります。
そいで、  骨が壊れる > 骨が修復される
っていう状態になるのが「骨粗鬆症」なんですよ。
どんな人が骨粗鬆症になりやすいかっていうと、
高齢者や女性、家族に骨粗鬆症の人がいる人。
あとは、お酒やタバコの飲み過ぎや運動不足でも、
骨粗鬆症になりやすいよ、って話でした。
そいじゃあ、骨粗鬆症のイメージがつかめたところで。
どうやって「骨粗鬆症」だ、って診断するの、って事で。
今日は「骨粗鬆症の診断基準」について勉強していきましょう!
●骨粗鬆症の診断基準
骨粗鬆症っていうのは、骨がスカスカになって、
骨折しやすくなる病気ですから。
もっとわかりやすく言うと「骨が弱くなる病気」です。
骨が弱くなって、結果的に骨折しやすくなるんです。
じゃあ、「骨の強さ」っていうのを測定できれば、
「骨粗鬆症」って診断できますよね。
骨の強さ(骨強度)っていうのは、
骨の密度(骨密度)と骨の質(骨質)で決まります。
骨の強さの7割くらいは、「骨密度」で決まっちゃいますから。
おおざっぱに言うと、骨の強さを測るには、
「骨密度」を測れば良い、って事になります。
実際にはそれだけでなく、「骨粗鬆症」っていうのは、
「どれだけ骨折しやすいか」、って事も大事なので。
それと合わせて診断する事になります。
具体的には
1、軽い力によって起こった骨折
 (脆弱性骨折:ぜいじゃくせいこっせつ)の有無、
2、骨量の減少度合い(骨密度)
3、X線による脊椎(せきつい:背骨)の状態、
を組み合わせて行います。
●骨粗鬆症の診断基準
まずは、きちんとしたやつ(笑)
日本骨代謝学会の診断基準を見てみましょうか。
○原発性骨粗鬆症の診断基準 (2000年度改訂版)
〈骨粗鬆症の治療(薬物療法)に関するガイドライン 
 2002年度改訂版〉
低骨量をきたす骨粗鬆症以外の疾患
または続発性骨粗鬆症を認めず、骨評価の結果が
下記の条件を満たす場合、原発性骨粗鬆症と診断する。
 1.脆弱性骨折がある場合。
  骨密度値がYAMの80%未満、
  もしくは脊椎X線での骨粗鬆症化あり
 2.脆弱性骨折なし
1)正常:骨密度値がYAMの80%以上、
       脊椎X線での骨粗鬆症化なし 
2)骨量減少:骨密度値がYAMの70%-80%、
       脊椎X線での骨粗鬆症化疑いあり
3)骨粗鬆症:骨密度値がYAMの70%未満、
       脊椎X線での骨粗鬆症化あり
はい。
相変わらず、何言ってんだかわかりませんね。
それでは、いつものように、解説していきましょうか。
○「脆弱性骨折」
普通、骨折っていえば、高いところから落ちたり。
車に引かれたとか、そういう「強い力」が
外から加わって、骨が折れますよね。
そうではなくって、ちょっと尻もちをついた、とか。
もしくは、知らないうちに骨折していた、
っていうのが「脆弱性骨折」です。
背中が丸くなって、背がすごく小さくなっちゃった、
おじいちゃんとか、おばあちゃんっていますよね。
あれって、知らないうちに「背骨が骨折して潰れちゃった」から、
あんな風になるんですよ。
ああいうのが、「脆弱性骨折」ってやつですわ。
○「骨密度値」
その名の通り、骨の密度です。
レントゲンとか、CTとか超音波検査とか。
いくつか調べる方法はあるんですけどね。
細かい話は、「骨粗鬆症の検査」の時にするとして。
要は、どんだけ骨の量が減っているか、っていう検査です。
○「YAM」
「young adult mean」の略です。
日本語に訳すと、「若い大人の平均値」っていう事っす。
もっと具体的には、20-44歳の若年成人の平均値の事です。
○「脊椎X線」
脊椎っていうのは、おおざっぱに言うと、「背骨」ですね。
ホントは、腰とか頸とかの骨なんかも脊椎なんですけど。
レントゲン写真をとって、背骨の状態を見て。
健康な状態とは違って、スカスカであるような状態を
「脊椎X線像での骨粗鬆症化」って呼びます。
それを踏まえて、もう一回、上のやつを見てまとめると。
おおざっぱに言うと。
軽い力によって起こった骨折なんてしていなくって。
そいで、骨密度が若い人の80%以上。
っていう人は、「正常」です。
脊椎X線で、骨が潰れちゃっている、とか。
骨がスカスカとか。
骨密度が若い人と比べて70%未満だったら、
軽い力によって起こった骨折していなくても、「骨粗鬆症」。
軽い力によって起こった骨折をしていたら、
骨密度が若い人と比べて80%未満なら「骨粗鬆症」。
ちょうどその中間の人は、「骨量減少」になります。
わかったかなー。
骨粗鬆症っていうのは、どんだけ骨折し易いか。
っていうのが前提になる病気ですから。
もう既に知らないうちに骨折してる人、
っていうのは、また骨折しやすいですからね。
「骨粗鬆症」と診断されやすくなる、
っていうのがポイントになるかな。
それと、80歳の女性にしたら骨が強かったとしても。
あくまで比較するのは「若い人」になります。
そんな訳で、本日は「骨粗鬆症の診断基準」
についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきまーす。
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【今日のまとめ】
●骨粗鬆症の診断基準
 1、脆弱性骨折(軽い力によって起こった骨折)がある場合。
  骨密度値がYAMの80%未満、
  もしくは脊椎X線での骨粗鬆症化がある場合、「骨粗鬆症」
 2、脆弱性骨折(軽い力によって起こった骨折)がない場合。
1)正常:骨密度値が若い人の80%以上、
     脊椎X線での骨粗鬆症化なし 
2)骨量減少:骨密度値が若い人の70%ー80%、
       脊椎X線での骨粗鬆症化の疑いあり
3)骨粗鬆症:骨密度値が若い人の70%未満、
       脊椎X線での骨粗鬆症化あり
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