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 ◆ やぶ医師のひとりごと     第 136 号  ◆
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 H20年8月8日発行 購読者数 12972名
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 <本日のテーマ> 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)7
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今週も「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」について。
まずは、先週までの復習。
●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
 ○骨の量が減って、スカスカになり、
  骨が弱くなっちゃって、骨折しやすくなる病気。
●骨粗鬆症の頻度と問題点
 ○骨粗鬆症の患者は、日本では
  約1000万人いる、と言われている。
 ○骨粗鬆症になると、骨折しやすくなって、
  骨折したら寝たきりとか、歩行が困難になるとか、
  死亡する事も多い。
●骨粗鬆症の分類
 1、原発性骨粗鬆症(げんぱつせいこつそしょうしょう):
  原因がわかっていない骨粗鬆症
 2、続発性骨粗鬆症(ぞくはつせいこつそしょうしょう):
  病気や薬など、原因がわかっている骨粗鬆症
●骨が減るメカニズム
 ○ 骨が壊れる > 骨が修復される
  こういう状態が「骨粗鬆症」。
●どんな人が骨粗鬆症になりやすいのか
 1)高齢者(加齢)
 2)女性、(閉経後は特に)
 3)遺伝
   家族に骨粗鬆症にかかった人がいる場合。
 4)生活習慣
   カルシウム、ビタミンD不足。
   運動不足。タバコ、お酒の飲み過ぎ。
●骨粗鬆症の診断基準
 1、脆弱性骨折(軽い力によって起こった骨折)がある場合。
  骨密度値がYAMの80%未満、
  もしくは脊椎X線での骨粗鬆症化がある場合、「骨粗鬆症」
 2、脆弱性骨折(軽い力によって起こった骨折)がない場合。
1)正常:骨密度値が若い人の80%以上、
     脊椎X線での骨粗鬆症化なし 
2)骨量減少:骨密度値が若い人の70%ー80%、
       脊椎X線での骨粗鬆症化の疑いあり
3)骨粗鬆症:骨密度値が若い人の70%未満、
       脊椎X線での骨粗鬆症化あり
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)って病気は、
骨がスカスカになって、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症の患者さんは、日本で約1000万人もいて、
骨折したら寝たきりになるとか、歩行が困難になるとか、
死亡する事も多いんですよ。
そして、骨粗鬆症には、
原因のはっきりしない原発性骨粗鬆症と、病気や薬など、
原因がわかっている続発性骨粗鬆症があります。
そいで、  骨が壊れる > 骨が修復される
っていう状態になるのが「骨粗鬆症」なんです。
骨粗鬆症になりやすいのは、
高齢者や女性、家族に骨粗鬆症の人がいる人。
あとは、お酒やタバコの飲み過ぎや運動不足でも、
骨粗鬆症になりやすいんです。
そして、「骨粗鬆症の診断」っていうのは、
軽い力によって起こった骨折(脆弱性骨折)があるか、
って事と、骨密度、骨のレントゲンを組み合わせて行う。
っていう話でしたね。
そいじゃあ、「骨粗鬆症の診断基準」がわかったところで。
実際にどういう検査をして骨粗鬆症って診断するのか。
って事で、今日は「骨粗鬆症の検査」について
勉強していきましょうか。
●骨粗鬆症の検査
 ○問診
これは、全ての病気、患者で基本になります。
他の病気の時にも出てきましたね。
その名の通り、患者さんに問いかける診断です。
骨粗鬆症っていうのは、どれだけ骨折しやすいか。
っていう事が基準になる病気ですから。
ささいな原因で骨折したことがあるか、とか、
家族に骨粗鬆症の人がいるか、とか。
腰・背中の痛みがあるか、身長が低下したか。
喫煙・飲酒の習慣、運動の習慣等を聞きます。
 ○単純X線検査
背骨(腰椎・胸椎)のレントゲン撮影をして、
骨が変形してないか、骨折がないかなどを観察します。
前回「骨粗鬆症の診断基準」のとこで、
 「脊椎X線」での骨粗鬆症化あり
とかってやりましたよね。
あの検査の事です。
 ○骨密度
骨粗鬆症っていうのは、骨がスカスカになる病気です。
実際に写真で見るとこんな感じ。
→ http://www.med.or.jp/chishiki/kotu/001.html
参照:健康の森「日本医師会HP」:骨粗鬆症
この写真の左側が健康な人の骨の断面。
そいで、右側のやつが、骨粗鬆症の人の骨です。
見た感じ、スカスカですよね、右の方。
でも、生きている人の骨を切って診断する事はできませんから。
その替わりに、X線を使ったり、超音波を使って、
どのくらい、骨がスカスカなのか。
言葉を変えると「骨密度」っていうのを測定します。
 ○骨密度の検査
細かい話はどうでも良いんだけど。
骨密度を測る方法にも、いくつかあります。
1、二重X線吸収(DXA:デキサ)法
腰椎(腰の骨)、大腿骨頸部(太ももの骨)にX線を当てて、
骨密度を測る方法です。
一番信憑性の高い検査方法って言われているんですけど。
高価な機械なんですよね、これ。
装置も大きいから、大きな病院にしかありません。
2,MD法
両手の人差し指と、アルミニウムの基準計っていうのを
いっぺんにX線で撮影して、
骨の透過度と基準計の透過度を比較する検査です。
レントゲンを撮るだけなので、簡単な検査です。
3,超音波測定法(QUS法)
踵骨(かかとの骨)や脛骨(すねの骨)に、
超音波を当てて、骨密度を測ります。
放射線を使わないで超音波を使うので、
妊婦や子供にも使えます。
4,QCT法
CTっていう機械を使って、骨を輪切りにして、
骨の密度を測定します。
 ○血液検査、尿検査
血液・尿検査では、骨そのものの強さを、
直接測る事はできません。
でも、「骨粗鬆症」っていうのは
 骨が壊れる > 骨が修復される
という状態なので。
どんだけ骨が壊れているのか(骨吸収)、
どんだけ骨が修復されているのか(骨形成)、
っていうのを測る事は出来るんですよ。
血液検査とか、尿検査をして、
「骨代謝マーカー」っていうのを測ればね。
骨粗鬆症の薬を使っても、骨が丈夫になるまでには、
かなり時間がかかりますから。
その前に、薬の効果があるのか、っていう事を
判定する為にも、血液検査とか尿検査を行います。
医者とか看護師とか、医療関係者も、
このメルマガを読んでいる方がいるようなので。
ちらっとだけ書きますけど。
「骨代謝マーカー」には「骨吸収マーカー」
(NTX:尿、血清DPD、デオキシピリジノリン)と
「骨形成系マーカー」(BAP:血清など)があります。
保険適応にもなっていて、よく使われるのが、
「尿 NTX」っていう検査ですので。
もし骨粗鬆症で通院されている方でしたら、
血液検査や尿検査の内容を見てみてね!
医師や看護師の方でしたら、骨粗鬆症の患者がいたら、
是非測ってみて下さい。
http://www.oie.or.jp/html/test/osteoporosis.htm
参照:高齢者運動器疾患研究所「骨粗鬆症の検査」
そんな訳で、本日は「骨粗鬆症の検査」
についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきまーす。
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【今日のまとめ】
●骨粗鬆症の検査
 ○問診
 ○単純X線検査
 ○骨密度測定
 ○血液検査、尿検査
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