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 ◆ やぶ医師のひとりごと     第 139 号  ◆
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 H20年8月29日発行 購読者数 12948名
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 <本日のテーマ> 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)10
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今週も「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」について。
まずは、先週までの復習。
●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
 ○骨の量が減って、スカスカになり、
  骨が弱くなっちゃって、骨折しやすくなる病気。
●骨粗鬆症の頻度と問題点
 ○骨粗鬆症の患者は、日本では
  約1000万人いる、と言われている。
 ○骨粗鬆症になると、骨折しやすくなって、
  骨折したら寝たきりとか、歩行が困難になるとか、
  死亡する事も多い。
●骨粗鬆症の分類
 1、原発性骨粗鬆症(げんぱつせいこつそしょうしょう):
  原因がわかっていない骨粗鬆症
 2、続発性骨粗鬆症(ぞくはつせいこつそしょうしょう):
  病気や薬など、原因がわかっている骨粗鬆症
●骨が減るメカニズム
 ○ 骨が壊れる > 骨が修復される
  こういう状態が「骨粗鬆症」。
●どんな人が骨粗鬆症になりやすいのか
 1)高齢者(加齢)
 2)女性、(閉経後は特に)
 3)遺伝
   家族に骨粗鬆症にかかった人がいる場合。
 4)生活習慣
   カルシウム、ビタミンD不足。
   運動不足。タバコ、お酒の飲み過ぎ。
●骨粗鬆症の診断基準
 1、脆弱性骨折(軽い力によって起こった骨折)がある場合。
  骨密度値がYAMの80%未満、
  もしくは脊椎X線での骨粗鬆症化がある場合、「骨粗鬆症」
 2、脆弱性骨折(軽い力によって起こった骨折)がない場合。
1)正常:骨密度値が若い人の80%以上、
     脊椎X線での骨粗鬆症化なし 
2)骨量減少:骨密度値が若い人の70%ー80%、
       脊椎X線での骨粗鬆症化の疑いあり
3)骨粗鬆症:骨密度値が若い人の70%未満、
       脊椎X線での骨粗鬆症化あり
●骨粗鬆症の検査
 ○問診、単純X線検査
 ○骨密度測定、血液検査、尿検査
●骨粗鬆症の治療
 ○続発性骨粗鬆症の治療
  まずは、原因となる病気の治療をする。
 ○原発性骨粗鬆症の治療
 1、食事療法
 2,運動療法
 3,薬物療法
 4,理学療法
 5,手術
●骨粗鬆症の治療2
 1,食事療法
 ○「カルシウム」をたくさん含む食品を多く摂る
  具体的には、乳製品、魚介類、大豆食品、青菜、海藻等。
 ○「ビタミンD」を多く含む食品も摂る。
  具体的には、きくらげ・しいたけ・まいたけ等の
  「きのこ類」や、魚介類、卵など。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)っていう病気は、
骨が壊れる > 骨が修復される、 っていう状態なんで。
骨がスカスカになって、骨折しやすくなる病気です。
骨折したら寝たきりになるとか、歩行が困難になるとか、
死亡する事も多いんですよ。
骨粗鬆症になりやすいのは、
高齢者や女性、家族に骨粗鬆症の人がいる人。
お酒やタバコの飲み過ぎや運動不足の人です。
「骨粗鬆症の診断」は、骨密度を測ったり、
レントゲン写真を撮ったりとか。
あとは、血液検査や尿検査なんかも使います。
そんで、骨粗鬆症の治療なんだけど。
食事療法、運動療法、薬物療法、理学療法、
それに手術なんかもあります。
食事療法で大事なのは、カルシウムに加えて、
ビタミンDも摂ることだ、って話でしたね。
そいじゃあ、今日も「骨粗鬆症の治療」について。
更に具体的に話していきましょうか。
●骨粗鬆症の治療3
 2、運動療法
骨粗鬆症っていうのは、わかりやすく言うと、
骨がスカスカになって弱くなる病気です。
じゃあ、骨を強くするにはどうすれば良いのかっていうと。
骨に「負荷」を与えてやれば良いんですよ。
筋肉をつけたい人は、筋肉に負荷をかける、
筋力トレーニング(筋トレ)をしますよね。
それと同じ様に、骨もトレーニングしてやれば良いんですよ。
筋力トレーニング(筋トレ)だったら、
ダンベルを持ち上げるとか。
そういうトレーニングになりますけど。
「どうやったら、骨トレできるんだ?」
って思いましたか?
骨を鍛えるって言ったら、イメージわきにくいけど。
要は、筋トレの様に、骨にも負荷をかければ良いんです。
骨に、適度な力をかけてあげるんです。
ダンベルを持ち上げる訳にはいかないから。
主に、「自分の体重」をかけてあげます。
骨に一番体重がかからない状態っていうのは、
「無重力」の時です。
まあ、当たり前ですけど(笑)
無重力っていうのは、宇宙に行った時とか、
そういう時にしかならないから。
普通の人には関係ないんですけどね。
宇宙飛行士が宇宙に行って無重力の状態の時、
運動をしなかったら骨の量が減っていた、
っていうデーターがあります。
その次に骨に体重がかからないのは、
「寝ている時」ですね。
だから、寝たきりの人は、骨が弱くなって
骨粗鬆症になりやすくなっちゃいます。
立っているだけでも、自分の体重が骨にかかるから。
それも、運動療法の一種ですよ。
っていう事も言われているので。
立てる人は、なるべく立っている時間を作る。
っていう事は大事です。
でも、普通に歩いたり走ったり出来る人は、
立っているだけでは、やっぱり物足りないので。
できるだけ、歩いたりとか走ったりとか。
バドミントンやテニス、ゴルフ等の運動をする、とか。
そういう風にした方が良いです。
ただ立っているだけだと、
自分の体重が両足にかかりますよね。
でも、歩いた時って、一時的に片足になりますよね。
だから単純に立っているだけの時の、
2倍の負荷が足にかかる、って事になります。
ジャンプした時に、床の板がギシッ、とかミシッとか。
そういう音がした事って、ありませんか。
ジャンプした時っていうのは、ただ立っている時よりも、
大きな力がかかるんですよ。
昔、物理で習ったの、覚えているかな。
「位置エネルギー」って言葉。
ジャンプして、高い所まで到達すると、
エネルギーが大きくなりますから。
その分、床に大きなエネルギー(重さ)がかかって、
床板が、ギシッ、ギシッって音が出たりするんです。
そいで、それと同じエネルギー(重さ)が
骨にもかかりますから。
その分、骨にも負荷がかかるっていう訳ですわ。
走る時、っていうのは片足でのジャンプを繰り返してる、
っていう状態ですからね、おおざっぱに言うと。
走った時には、骨にはかなりの負荷がかかります。
自分の体重の数倍、って言われています。
女子マラソンの選手で、足の骨を疲労骨折した。
って人がいましたよねー。
あれは、走りすぎて足にすごーく負荷がかかって、骨折した。
って事なんですよー。
走るだけじゃなくって、スポーツなんかをした時も、
一時的に体重がかかる時って多いですよね。
特に、球技の場合は、遠いところに球が来て、
それを取ったり、打とうとする時とか。
そういう時には、かなりの負荷がかかります。
でも、あんまり無理してやりすぎると、
逆に骨折する、っていう事もありますからね。
「できる範囲で、適度に」運動する。
っていう事が非常に大事になります。
骨粗鬆症っていうのは、骨折しやすい状態ですから。
無理に運動して逆に骨折しちゃった。
なーんて事になったら、目も当てられませんから。
骨粗鬆症の人のための運動っていうのは、
立っている時間を長くするとか、散歩するとか。
歩いて買い物に行くとか、家事をするとか、
体操するとか、エレベーターの代わりに階段を使うとか。
スポーツじゃなくっても、無理しないで
体を動かす事ができればなんでも良いですからね。
日常で出来る範囲で体を動かす、って事が大事ですよ!
そんな訳で、本日も「骨粗鬆症の治療」
についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきまーす。
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【今日のまとめ】
●骨粗鬆症の治療3
 2,運動療法
  ○骨に負荷を与える事が出来れば何でも良い。
   出来る範囲で無理せずやる。
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