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 ◆ やぶ医師のひとりごと     第 140 号  ◆
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 H20年9月5日発行 購読者数 12959名
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 <本日のテーマ> 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)10
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今週も「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」について。
まずは、先週までの復習。
●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
 ○骨の量が減って、スカスカになり、
  骨が弱くなっちゃって、骨折しやすくなる病気。
●骨粗鬆症の頻度と問題点
 ○骨粗鬆症の患者は、日本では
  約1000万人いる、と言われている。
 ○骨粗鬆症になると、骨折しやすくなって、
  骨折したら寝たきりとか、歩行が困難になるとか、
  死亡する事も多い。
●骨粗鬆症の分類
 1、原発性骨粗鬆症(げんぱつせいこつそしょうしょう):
  原因がわかっていない骨粗鬆症
 2、続発性骨粗鬆症(ぞくはつせいこつそしょうしょう):
  病気や薬など、原因がわかっている骨粗鬆症
●骨が減るメカニズム
 ○ 骨が壊れる > 骨が修復される
  こういう状態が「骨粗鬆症」。
●どんな人が骨粗鬆症になりやすいのか
 1)高齢者(加齢)
 2)女性、(閉経後は特に)
 3)遺伝
   家族に骨粗鬆症にかかった人がいる場合。
 4)生活習慣
   カルシウム、ビタミンD不足。
   運動不足。タバコ、お酒の飲み過ぎ。
●骨粗鬆症の診断基準
 1、脆弱性骨折(軽い力によって起こった骨折)がある場合。
  骨密度値がYAMの80%未満、
  もしくは脊椎X線での骨粗鬆症化がある場合、「骨粗鬆症」
 2、脆弱性骨折(軽い力によって起こった骨折)がない場合。
1)正常:骨密度値が若い人の80%以上、
     脊椎X線での骨粗鬆症化なし 
2)骨量減少:骨密度値が若い人の70%ー80%、
       脊椎X線での骨粗鬆症化の疑いあり
3)骨粗鬆症:骨密度値が若い人の70%未満、
       脊椎X線での骨粗鬆症化あり
●骨粗鬆症の検査
 ○問診、単純X線検査
 ○骨密度測定、血液検査、尿検査
●骨粗鬆症の治療
 ○続発性骨粗鬆症の治療
  まずは、原因となる病気の治療をする。
 ○原発性骨粗鬆症の治療
 1,食事療法
 ○「カルシウム」、「ビタミンD」を多く含む食品を摂る。
 2,運動療法
  ○骨に負荷を与える事が出来れば何でも良い。
   出来る範囲で無理せずやる。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)っていう病気は、
骨が壊れる > 骨が修復される、 っていう状態なんで。
骨がスカスカになって、骨折しやすくなる病気です。
骨折したら寝たきりになるとか、歩行が困難になるとか、
死亡する事も多いんですよ。
骨粗鬆症になりやすいのは、
高齢者や女性、家族に骨粗鬆症の人がいる人。
お酒やタバコの飲み過ぎや運動不足の人です。
「骨粗鬆症の診断」は、骨密度を測ったり、
レントゲン写真を撮ったりとか。
あとは、血液検査や尿検査なんかも使います。
そんで、骨粗鬆症の治療なんだけど。
食事療法でとしては、カルシウムに加えて、
ビタミンDも摂る事が大事です。
そして、運動療法は、できる範囲で運動をして、
骨に負荷を与えてやる、っていう事でしたね。
そいじゃあ、今日も「骨粗鬆症の治療」について。
具体的に話していきましょうか。
●骨粗鬆症の治療4
他の病気でも言える事なんだけど。
骨粗鬆症の場合も、軽症の場合は、
まずは食事療法と運動療法で様子を見ます。
それでも良くならないっていう場合や、
ものすごーく骨量が減少している場合は、
薬物療法を始めます。
 3、薬物療法
その名の通り、薬を使った治療です。
でもこれって、患者が自分で選べるものではなくって、
主治医の先生が決める事なんで。
あんまり詳しくやっても意味がないので、
さらっと書いていきますね。
骨粗鬆症という病気は、
 骨が壊れる > 骨が修復される
という状態です。
んで、骨粗鬆症のタイプにはおおざっぱに言うと2種類あって。
1つは、骨が壊れまくって、骨が弱くなるタイプ。
それと、もう1つは、骨の壊れ方はさほどでもないけど、
骨の量は足りない、っていうタイプです。
以前に勉強した、尿検査とか血液の検査をすれば、
骨が壊れまくって、骨粗鬆症になっているのか。
それとも、骨の量自体は足りないんだけど、
壊れ方はそんなでもない、っていうタイプか。
どっちのタイプなのかがわかります。
骨の壊れ方はそんなに激しくない。
検査データーでいくと、尿または血液のNTX
(骨がたくさん壊れると上がるもの)の値が、
正常だ、というタイプ。
こういうタイプの骨粗鬆症の場合。
骨の原料となるカルシウムが足りないって事だから、
カルシウムの入った薬を飲ませれば良い。
って言いたいところなんですけど。
実は、カルシウム製剤を飲ませても、
骨折が減るかどうかっていうのは、
はっきりしないんですよね、今のところ。
それよりも、活性型ビタミンD3やビタミンK2で、
骨折を予防できた、っていうデーターがあるので。
そっちの方の薬を主に使います。
逆に、骨が壊れまくっているタイプの骨粗鬆症。
尿や血液のNTXが高い場合の骨粗鬆症。
こういうのは、「ビスフォスフォネート製剤」、
っていう薬を使います。
骨が壊れるのを、抑制できるんですよ、この薬。
この薬、日本でたくさん使われるようになったのは、
比較的最近の話なんですけどね。
この薬を使ったら、骨折する患者の数が
半分になったとか、8割も減ったとか。
骨折を減らすっていう事に関しては、
ものすごーく効果のある薬なんですよー。
だから、骨の壊れかたはそんなに激しくない、
っていうタイプの骨粗鬆症の場合でも、
ものすごい骨の量が少ない、重症の骨粗鬆症とか。
あとは、既にたくさん骨折しちゃいました。
っていう患者さんの場合は、最初から
ビスフォスフォネート製剤を使います。
ちょっと話は変わりますけど。
ごく最近。
1年ちょっと前くらいから、一週間に一回だけでも良い。
っていう薬が出たんですよね、日本でも。
この、「ビスフォスフォネート製剤」。
毎日飲むよりも飲みやすい、って評判みたいだから。
日本でも、たくさん使われているし。
これからも、どんどん増えていくでしょうねー、この薬。
それ以外に、女性ホルモンが減ると、
骨粗鬆症になりやるくなりますから。
閉経後の女性には、エストロゲン(女性ホルモン)
を使ったりする治療もありますし。
カルシウム製剤を加える、っていう治療もあります。
それと、骨粗鬆症自体の治療ではないんですけど。
骨粗鬆症になっちゃって骨折したら、痛いですから。
痛み止めの薬、っていうのも、
一種の薬物療法に入るかもしれませんね。
そんな訳で、本日は「骨粗鬆症の治療」の
薬物療法についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきまーす。
参照:「骨粗鬆症と関節痛の総合情報サイト」
http://www.richbone.com/medical/evidence/03.htm
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【今日のまとめ】
●骨粗鬆症の治療4
 3,薬物療法
 ○骨が壊れまくっている場合。
  もしくは重症の骨粗鬆症の場合。
  「ビスフォスフォネート製剤」、
 ○骨の壊れ方がさほどでもない時。
  活性型ビタミンD3,又はビタミンK2
 ○それ以外にも、女性ホルモン(エストロゲン)や、
  カルシウム製剤による治療もある。
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