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 ◆ やぶ医師のひとりごと     第 145 号  ◆
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 H2008年10月10日発行 購読者数 12910名
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 <本日のテーマ> 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)16
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今週も「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」について。
まずは、先週までの復習。
●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
 ○骨の量が減って、スカスカになり、
  骨が弱くなっちゃって、骨折しやすくなる病気。
●骨粗鬆症の頻度と問題点
 ○骨粗鬆症の患者は、日本では
  約1000万人いる、と言われている。
 ○骨粗鬆症になると、骨折しやすくなって、
  骨折したら寝たきりとか、歩行が困難になるとか、
  死亡する事も多い。
●どんな人が骨粗鬆症になりやすいのか
 1)高齢者(加齢)
 2)女性、(閉経後は特に)
 3)遺伝
   家族に骨粗鬆症にかかった人がいる場合。
 4)生活習慣
   カルシウム、ビタミンD不足。
   運動不足。タバコ、お酒の飲み過ぎ。
●骨粗鬆症の治療
 ○続発性骨粗鬆症の治療
  まずは、原因となる病気の治療をする。
 ○原発性骨粗鬆症の治療
 1,食事療法
 2,運動療法
 3,薬物療法
 4,理学療法
 5,手術
●骨粗鬆症の予防
 ○基本的には、骨の原料となるカルシウムを
  いっぱい蓄えて、骨を丈夫にする。
 ○間接的には、骨折しないようにする事も大事。
●骨粗鬆症の予防2
 ○若い時からカルシウム、ビタミンDを多く摂る。
 ○若い時から、運動する習慣をつける。
 ○若いときから、ある程度は日光に当たる。
 ○ある程度の年齢になっても、もう遅いという事はないので、
  気づいた時から始める。
●骨粗鬆症の予防3
 ○10代まで
  成長に合わせて丈夫な骨を造る。
 ○20代、30代の時
  骨の量を減らさない様にする。
  健康、骨粗鬆症に関心を持つ。
 ○40代から60代前半
  骨粗鬆症の検査をする等、
  「早期発見、早期治療」を目指す。
 ○65歳以降
  骨の量を今よりも増やす事は、ほとんど無理なので。
  「骨折の予防」、「転倒予防」が重要。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)っていう病気は、
骨が壊れる > 骨が修復される、 っていう状態なんで。
骨がスカスカになって、骨折しやすくなる病気です。
骨折したら寝たきりになるとか、歩行が困難になるとか、
死亡する事も多いんですよ。
骨粗鬆症になりやすいのは、
高齢者や女性、家族に骨粗鬆症の人がいる人。
お酒やタバコの飲み過ぎや運動不足の人です。
そんで、骨粗鬆症の治療なんだけど。
食事療法でとしては、カルシウムに加えて、
ビタミンDも摂る事が大事です。
そして、運動療法は、できる範囲で運動をして、
骨に負荷を与えてやるのが重要です。
薬を使う薬物療法という治療もあるし、
骨折したら手術とかして治療する場合もあります。
骨粗鬆症の予防の基本は、骨の原料となるカルシウムを
いっぱい蓄えて、骨を丈夫にする。
そして、ある程度の年齢になったら、検査とかして、
早期発見、早期治療も目指した方が良いんです。
更に高齢になったら、骨折を予防するのが一番ですよ、
って話でした。
  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そいじゃあ、今日も「骨粗鬆症の予防」について。
更に具体的に勉強していきましょうか!
●骨粗鬆症の予防4
先週も書いた通り、65歳以上の高齢者になると、
カルシウムを摂りまくって、骨を強くする。
というのは、ほとんど不可能なので。
より大事なのが「骨折の予防」になります。
そいじゃあ、骨折を予防するためにはどうすれば良いのか?
っていうと、高齢者の多くは、「転倒して骨折」する、
という場合が多いですから。
「転倒を予防する」という事が大事です。
具体的には、転倒するときっていうのは、
「バランスを崩して転倒する」
というパターンが一番多いので。
「バランスを鍛える」、って事が重要になります。
「骨粗鬆症の治療」でも書きましたけど。
運動をして、骨に負荷をかけると、骨そのものも強くなります。
たいてい、運動療法っていうと、高血圧でも糖尿病でも、
高脂血症(脂質異常症)でも。
「有酸素運動」っていうものになります。
おおざっぱに言うと、ウォーキングとかジョギングですね。
ウォーキングやジョギングのような有酸素運動も、
やらないよりはやった方が、もちろん良いんですけど。
実は、「筋力増強運動」や「持久的有酸素性運動」、
「ストレッチング」では転倒を予防する効果は、ほとんどない。
でも、「バランス訓練」で25%、「複合的な運動」で13%、
転倒発生頻度をそれぞれ抑制した。
っていうデーターがあるんですよ。
参照:
FICSIT(Frailty and Injuries:
Cooperative Studies of Intervention Techniques)研究
「高齢者の虚弱、転倒による傷害を減らすための介入方法を検討。
運動介入の中でも、バランス訓練および複合的な運動で、
特に高い転倒予防効果が得られた。」
だから、単純に「転倒予防」っていう点だけで言えば、
「バランス訓練」や「複合的な運動」をする。
っていう事が最も重要になります。
でも、「バランス訓練」、「複合的な運動」って、
一体どんな運動なんじゃー。
って、思いませんでした?
私は、思いましたよ(笑)
そいで、調べてみました。
○効果的なバランス訓練の特徴、
(1)自分の体重がかかる(立位での)運動であること、
(2)水平方向(前後左右)へのすばやい運動を含み、
  身体と頭部(眼球運動)の相互作用があること、
(3)垂直方向(上下)の振幅運動を含み、
  大腿部と股関節周辺の筋群が働くこと。
だ、そうです。
なんか、ちょっとわかりにくいけど。
おおざっぱに言うと。
ウォーキングやジョギングのように、単純に
まっすぐに歩いたり走ったりする運動とか。
ダンベルを持ち上げるような単純な運動ではなくって。
前に行くだけでなくって、横に動いたり。
しゃがんだり、跳んだりするような運動、って事っす。
具体的に言うと、エアロビクスとか、ダンスとか。
もっとゆっくりでも良いから、太極拳とか。
そんな感じの運動の事でしょうかねー。
激しい運動をする必要はないですから。
この位の運動だったら、無理しない範囲で、
高齢者でもできるでしょ。
大事なことは、「楽しんでやる」、「気持ちよくやる」
っていうことです。
楽しんで運動を続けて、骨折を予防してくださいね!
もうちょっと詳しく知りたい人は、これも読んでみてね。
参照:
骨粗しょう症と関節痛の総合サイト「リッチボーン」
(転倒予防ワンポイント講座2)
http://www.richbone.com/tento/onepoint/02.htm
そんな訳で、本日も「骨粗鬆症の予防」について。
特に、「骨折の予防」についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきまーす。
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【今日のまとめ】
●骨粗鬆症の予防4
 ○骨折を予防するには「バランスを鍛える」事が重要。
 ○具体的には、エアロビクス、ダンス、太極拳のような、
  横に動いたり、しゃがんだりする事もある運動。
 ○楽しんで、気持ちよくやれる運動を続ける事が大事。
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