<本日のテーマ> 糖尿病の診断基準 (生活習慣病 1)

糖尿病とは?

皆さん、糖尿病って知っていますか?

馬鹿にすんな。当たり前だ。

そんなの知ってるよ。

 

このメルマガの読者さんであれば、ほとんどの人はそう思ったんじゃないですかね。

では、どんな検査をしたら糖尿病と診断できるか知ってますか?

採血ですね。

尿検査でも糖尿病と確実には診断できませんが、糖尿病の疑いはわかります。

更に質問。

糖尿病の診断基準知っている方、いますか。

これを完璧に言える方は、かなり優秀ですね。

もう、健康オタクと言っても良いくらいかもしれませんね。

まあそれは冗談として、そうとう勉強していますね。

 

糖尿病の診断基準

では正解

糖尿病の診断基準(日本糖尿病学会より)

1,空腹時血糖            126 mg/dl以上

2,75gOGTT(糖負荷試験)  200 mg/dl以上

3,随時血糖              200 mg/dl以上

別の日に行った検査で糖尿病型が2回以上認められれば、糖尿病と診断できます。

 

詳しく解説

ちょっと難しいので解説します。

1,空腹時血糖

空腹時血糖というのは、前の日の夜から何も食べていない状態での、朝の血糖の値です。

健康診断なんかだと、ほとんどこれです。

健診で、夜ご飯食べて、朝も抜いてくるんだよ、と言われるのは、空腹時での採血をするためです。

この空腹時での血糖値が126以上だと糖尿病になります。

ちなみに正常値は110未満です。

 

2,75gOGTT(糖負荷試験)

75g OGTT(糖負荷試験)というのは、簡単に言うと、75gの砂糖が含まれた砂糖水を飲んで、30分おきとか、1時間おきに採血をする検査です。

2時間後の血糖値が200以上であれば、糖尿病と診断します。

血糖値というのは、朝何も食べていない状態が一番低くて、ご飯を食べると急激に上がります。

そして、数時間かけてだんだん下がっていって、またご飯を食べると、血糖値は上がります。

一日3食食べている人であれば、これを3回繰り返します。

正常な人だと、ご飯を食べた後に血糖値は急速に上がって、2時間もすれば、ほとんど下がりきります。

しかし、糖尿病の人は、血糖値が急には下がらず、ゆっくりと下がります。

血糖値の上がり方は食べたものによっても、違うので同じ量のブドウ糖を使用する。

という意味で75gのブドウ糖を飲む試験をします。

これが75g OGTTです。

ちなみに正常値は140未満です。

 

3,随時血糖

本当は空腹時に採血をしたいんだけど、今日は朝ご飯食べて来ちゃった。

なんて事ありますよね。

そういうときにじゃあ、別の日に採血します。

という手もあるのですが、一応その日に採血をして、血糖値が200以上あれば糖尿病と診断できます。

ただし、食後なので血糖値は上がっていて当然です。

例えば、空腹時血糖が130なのに、食後血糖が180とかいう人がいたら見逃す可能性があります。

ですから、明らかな糖尿病は診断できるけど、見逃す可能性もあるので、空腹時に採血をするのが望ましいです。

 

境界型糖尿病

ここまで読んで、こう思った方いませんか。

空腹時血糖110未満が正常で、126以上が糖尿病なら、110~126の人は何なんだ。

と思った方。

あなたはするどい。

正常でも糖尿病でもない人達のことを、境界型糖尿病と呼びます。

いわゆる糖尿病予備軍ですね。

こういう人も糖尿病の人と同じ位の、食事や運動療法をする必要がある、と言われています。

もう一つ気づいた方いるかもしれません。

空腹時血糖が126未満でも、食後血糖が200以上の人もいるんじゃないか、と。

おっしゃる通りです、あなたもかなりするどい。

普通健康診断では空腹時血糖しか、測りません。

だから、空腹時血糖しか測っていなくて、糖尿病ではないと言われても、絶対に糖尿病ではない、とは言えないんですよ。

厳密に言えば、空腹時血糖も測って、75g OGTTもしないと糖尿病ではない。とは言い切れません。

でも、75g OGTTは2時間かけて3~5回採血をするので、大変ですよね。

なので、空腹時血糖がある程度高い110~126のいわゆる境界型糖尿病の人は、再検査をして75g OGTTを受けた方が良いです。

 

2回以上、測ってみよう

糖尿病の診断基準で2回以上測れ、と言っているのは、例えば風邪をひいたり、ストレスがかかったりすると、血糖値というのは高くなるんですよ。

そういう意味で、2回以上測れ、と言っているんですね。

 

健診で引っかかったら、同じ検査なのに必ずもう一回血糖値を測るのは、このためです。

糖尿病の診断基準には、血糖値しか書いてませんよね。

でも、最初に尿検査の事も書きましたよね。

糖尿病の診断基準には尿検査は入っていないので、尿検査では糖尿病の診断はできません。

ただし、普通の人は尿から糖はでないんですよ。

糖尿病や、さっきも言ったストレスや感染があると、尿から糖が出るんです。

ですから、尿から糖が出ていれば、糖尿病の疑い。

という事は言えると思います。

長くなったので、今日はここまでにしましょうか。

一回では書ききれなかったので、次回も引き続き

 

糖尿病について、書きたいと思います。

参考URL:日本糖尿病学会
http://www.jds.or.jp/

【今日のまとめ】

●糖尿病と診断するには採血が必要である。

尿検査でも疑いはわかる。

 

●糖尿病の診断基準

 

1,空腹時血糖            126 mg/dl以上

2,75gOGTT(糖負荷試験)  200 mg/dl以上

3,随時血糖              200 mg/dl以上

●空腹時血糖を測っただけでは、厳密には糖尿病

ではないとは言えない。