<本日のテーマ> 高脂血症(脂質異常症)1 (生活習慣病 3)

第1回の今日は、高脂血症(脂質異常症)の診断基準についてです。

高脂血症(脂質異常症)っていうのは、文字通り、脂が多い病気ですね。
血液中の脂質が多すぎる病気の事です。
血液の中に油なんてあるの?って思いましたか。

血液の中の油とは

実は、血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂が溶け込んでいるんですよ。
その中で多すぎると問題になるのは、コレステロールと中性脂肪です。

じゃあ血液中のコレステロールや中性脂肪が多いかどうかを測るにはどうすれば良いかって言うと、簡単ですね。
血液検査をすれば良いんですよ。

主な検査項目

健康診断を受けた事がある人は知っていると思いますが、主な検査項目には

1,総コレステロール(TC)
2,中性脂肪(トリグリセリド、TG)
3,LDLコレステロール(悪玉コレステロール,LDL)
4,HDLコレステロール(善玉コレステロール,HDL)

の4つがあります。

会社等でやる健康診断の項目っていうのは、一応決まっていて、これら4つはその中に全て入っています。
前に健診をやったことがある人は、検査結果が残っていれば見てみると良いですよ。

テレビや雑誌なんかで、コレステロールや中性脂肪が悪者のように扱われていますが、それ自体は大事な物なんです。
コレステロールは細胞や細胞膜、ホルモンの原料になりますし、中性脂肪も身体の活動を支える重要なエネルギー源ですので、どちらも人間にはなくてはならない物なんですよ。
でも、多すぎるのは問題なんです。

高脂血症の診断基準

で、高脂血症(脂質異常症)って言うのはコレステロールや中性脂肪が高い病気って事なんですけど、どれくらい高いと病気かっていうと。

1,総コレステロール 220mg/dl以上
2,中性脂肪 150mg/dl以上
3,LDLコレステロール 140mg/dl以上
4,HDLコレステロール 40mg/dl以下

が一応の診断基準になります。

LDLコレステロールっていうのは血中に増えすぎると、血管の内側の壁を傷つけちゃうんです。

そいで、動脈硬化が進みます。
だから、悪者のコレステロールっていう意味で、悪玉コレステロールって俗称がついています。

HDLコレステロールとは

一方HDLコレステロールは、細胞内や動脈内にある不要なコレステロールを取り込んで、肝臓に運んでくれます。
貯まっている脂を引き抜いて、持っていってくれるんです。
そうすると動脈硬化が防げますね。
だから、善玉コレステロールとも言われています。

HDLコレステロールっていうのは、高い方が良いんですよ。
だから、低すぎるのが病気になります。

診断基準に一応って書いたのは、この基準すごーく厳しいんです。
この基準でいくと、高脂血症の人の数は日本で2200万人になってしまうんですよ。
(参考:平成12年厚生労働省循環器基礎疾患調査)

しかも、男性は30代から、女性は50代からほぼ2人に1人が高脂血症(脂質異常症)になっちゃうんです。
で、この基準を変えようかって話が出ています。

単純に値を上げるんじゃなくって、心筋梗塞や脳梗塞になりそうな動脈硬化の進んでいる人は厳しく、そうでない人は甘くって事になりそうなんですけど。

そこら辺の話は、次回以降に話して行きましょうか。
いつものように、下にまとめを書いておきますね。

【今日のまとめ】

●高脂血症(脂質異常症)の診断基準
1,総コレステロール 220mg/dl以上
2,中性脂肪 150mg/dl以上
3,LDLコレステロール 140mg/dl以上
4,HDLコレステロール 40mg/dl以下
●コレステロールも中性脂肪も人間が生きていくには、
なくてはならないものだが、高すぎると悪い。
●LDLコレステロール=悪玉コレステロール
高い方が悪い
●HDLコレステロール=善玉コレステロール

低い方が悪い