<本日のテーマ> 高脂血症(脂質異常症)の合併症 (生活習慣病 3)

第1回は高脂血症(脂質異常症)の診断基準。
第2回は高脂血症(脂質異常症)の原因についてでしたね。

第3回の今日は、高脂血症(脂質異常症)の合併症についてです。

高脂血症の合併症とは

合併症というのは、その病気がもとになって起こる、別の病気や症状の事です。
糖尿病、高血圧の所でも出てきたので、以前にこのメルマガ(ブログ)を読んでいる人は、もうご存じですね。

この「合併症」という言葉は、どの病気でも出てくるので、覚えといて下さいね。

で、高脂血症(脂質異常症)の合併症に何があるかというと

○脳卒中
○心筋梗塞

はい、出たー。
また、いらっしゃいましたね。

脳梗塞さんと心筋梗塞さん。
もう常連さんですね、ホント。

高血圧でも糖尿病でも、いらっしゃいましたね、お客さん。
この二つは、何度も言うけど血管が細くなる病気です。

最近購読された方は、知らなかったらごめんなさい。

心臓の表面を走る血管が細くなって詰まれば、心筋梗塞。
脳に行く血管が細くなって詰まれば、脳梗塞ですね。
まあ、生活習慣病ってのは、動脈硬化が進む病気ですからね。
みんな。
同じ病気になるのは、当たり前といえば当たり前なんですが。

って事でもうこれ以上の説明はいらないですかね、この2つには。

血管の様子

動脈硬化が進んで、血管が細くなると言葉で言われてもわかりずらいでしょうから、イメージ図はこれです。

→ http://www.banyu.co.jp/health/life/pa-0/kosi_01.html

下に行くほど、どんどん血管が細くなっていってますよね。

もうひとつ

→ http://www.kaizen-seikatsu.net/syukan/blood.html

このページの一番下の絵です。

この絵のように、血管の内側(内膜)にコレステロールとか、その残骸なんかが入り込んで、どんどん血管が細くなっていくんですよ。

善玉コレステロール(HDL)ってのはこの中に入ったコレステロールを引き抜いて、肝臓まで運んでいってくれます。
だから、動脈硬化を抑制するんで善玉って言われてるんです。

血管が細くなるとどうなるの?

こんな感じで心臓の血管や脳に行く血管が細くなります。
もちろん足の血管も細くなりますね。
足の血管が細くなる病気のことをASO(閉塞性動脈硬化症)と言います。

ASOも高脂血症の合併症のひとつです。
足の血管が細いASOでは、100mとか200m歩くと、足が痛いくて、歩けないという症状がでる事が多いです。
もっと重症になると50mとか、安静時にも痛みが出るんですけどね。

こうやって、全身の血管が細くなって硬くなっていきます。
動脈硬化っていうくらいだから、本当に血管が硬くなります。
動脈硬化が進んだ人の血管を体の上から触ると、こりこりした感触がして、本当に硬いです。

そうなると、血圧も高くなっちゃいます。
なんでかっていうのは、風船に例えるとわかりやすいですかね。

新品のゴムのまだ硬い風船を膨らまそうとすると、凄い圧力で空気を送らないと膨らみませんよね。
で、何回か繰り返してゴムが柔らかくなってくると、一回しぼませても、また膨らますのにそんなに
力んで息を吹かなくても良くなりますよね。

血圧っていうのは、心臓が血液を送り出す圧力の事ですから、血管(風船)が硬くなれば、血圧(息)の圧力も
高くないといけなくなりますね。

急性膵炎も合併症の一つ

また、動脈硬化以外の高脂血症の合併症として、忘れてはならないのが、急性膵炎です。
中性脂肪が1000とかすごーく上がるとなることがあります。
急性膵炎ってのは、お腹の中の火傷みたいもんです。
そりゃーもう、お腹が痛くなって大変です。

心筋梗塞とか急性膵炎とか合併症が出れば症状もでますけど、基本的には高脂血症(脂質異常症)自体では症状はありません。
家族性高コレステロール血症の場合は、まぶた、関節、アキレス腱などに黄色腫と呼ばれるコレステロールの固まりができることはありますけどね。

だから高血圧と共にサイレントキラー(沈黙の暗殺者)なんて呼ばれたりもするんです。

怖いですねー。
ってなわけで、今日は高脂血症(脂質異常症)の合併症についてでした。
いつものように、下にまとめを書いておきますね。

【今日のまとめ】

●高脂血症(脂質異常症)の合併症
(1)心筋梗塞
(2)脳梗塞
(3)ASO(閉塞性動脈硬化症)
(4)急性膵炎
●高脂血症(脂質異常症)が進むと動脈硬化が進むので、血圧も上がる。
●高脂血症(脂質異常症)の症状
基本的にはない。
別名サイレントキラー(沈黙の暗殺者)