<本日のテーマ> 肥満症の診断 (生活習慣病 4)

今日は、生活習慣病の4、肥満症の診断についてです!
今日も元気にいきますよ~♪

前回は肥満症の定義についてでしたね。
では、前回の復習。

●「肥満」というのは体格を表す表現。
具体的にはBMI>25

●「肥満症」というのは、肥満によって病気になる、あるいは将来病気になる可能性が高い場合の事。

●肥満の判定
BMI             判定        WHO基準
18.5未満         やせ         低体重
18.5以上25未満    正常          正常
25以上30未満    肥満(1度)       前肥満
30以上35未満    肥満(2度)       肥満1度
35以上40未満    肥満(3度)       肥満2度
40以上         肥満(4度)       肥満3度

で、今回は肥満症の診断基準についてです。

肥満症の診断基準

まずは、お堅い日本肥満学会のやつを見ていきましょう。

○肥満症の診断:参考:肥満研究2000;6(1):18-28

肥満と判定されたもの(BMI 25以上)のうち、以下のいずれかの条件を満たすもの。

1)肥満に関連し、減量を要するまたは、減量により改善する健康障害を有するもの。
2)健康障害を伴いやすいハイリスク肥満。
身体計測のスクリーニングにより上半身肥満を疑われ、腹部CT検査によって確定診断された内臓脂肪型肥満。

うーん、相変わらずですねー。
なんとなくは、わかるんですけどね。

1)に関しては前回の肥満症の定義でも出たんですが。
じゃあ、肥満になることによって、なる病気とか健康障害って、一体なんなんだー、って話ですよね。
これ、一応きちんとあるんですよ。

肥満による健康障害の種類

○肥満に起因ないし関連し、減量を要する健康障害
(1) 2型糖尿病・耐糖能障害
(2) 脂質代謝異常
(3) 高血圧症
(4) 高尿酸血症・痛風
(5) 冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
(6) 脳梗塞:脳血栓・一過性脳虚血発作
(7) 睡眠時無呼吸症候群・Pickwick 症候群
(8) 脂肪肝
(9) 整形外科的疾患:変形性関節症・脊椎症
(10)月経異常

(1)~(6)はこれまでも出てきている病気が多いですね。
沢山食べて太ると、こういう病気になって動脈硬化が進むって事でしたね。

(7) 睡眠時無呼吸症候群ってのは、太ると首の回りにも肉がついて、夜寝ているときに、呼吸がしずらくなっちゃうって病気です。
肥満以外にも睡眠時無呼吸症候群の原因はあるんですけどね。

(8) 脂肪肝はそのまんまですね。
肝臓にも脂肪がついちゃうんですよ。
お酒を沢山飲んで脂肪肝って人は、結構多いです。

(9) 整形外科的疾患:変形性関節症・脊椎症
体重が増えると腰や膝なんかの負担が多くなりますから、
こういった病気にもなりやすくなっちゃいます。

(10)月経異常
脂肪が増えるとホルモンのバランスがくずれて、卵巣から排卵がおきずらくなるんです。

肥満になると、こんなにたくさんの病気になっちゃうんですよ。
これでも、多いんですけど、これだけだと思ったら大間違い。

診断基準に含まれていない項目

肥満に伴う健康障害として考慮するが、診断基準に含めない項目ってのが参考までにあって、それは、

扁桃肥大、気管支喘息、胆石、膵炎、蛋白尿、腎機能障害、子宮筋腫、悪性腫瘍 乳癌・胆嚢癌・大腸癌、子宮内膜癌(子宮体癌)・前立腺癌、偽性黒色表皮腫、汗疹などの皮膚炎なんかがあげられます。

いやー、こりゃ大変だー。
ホント、痩せないと大変な事になるぞー。

1)をまとめると、肥満(BMI>25)でかつ、糖尿病や高血圧、高脂血症などの病気に既になっている、もしくは痩せないと時間の問題でなるぞ、って人達を肥満症と診断するって事です。

2)健康障害を伴いやすいハイリスク肥満。
同じBMI>25でも、内臓脂肪型の肥満(りんご型肥満、上半身肥満)と、皮下脂肪型(なし型肥満、下半身型肥満)では、内臓脂肪型肥満の方が生活習慣病にかかりやすい事が知られています。
そのため、内臓脂肪型肥満の事をハイリスク肥満とも呼びます。

で、それはどうやって調べたら良いかっていうと、お腹のCTを撮って、実際に内臓脂肪の量を測れば良いんです。

でも、全員にお腹のCTを撮ると、金かかってしょうがありません。
一回で数千円しますから。
それに大きな病院にはCTのある所が多いですが、普通の診療所にはCTなんて置いてないですからね。

そこで、まず腹囲径を測ります。
日本人の場合は腹囲径が男性だと85センチ以上、女性だと90センチ以上だと、内臓脂肪型肥満の確率が高い。
って事が日本肥満学会がやった研究でわかっているんです。

なので、まず腹囲径を測って、腹囲径が男性だと85センチ以上、女性だと90センチ以上の場合は、お腹のCTを撮る。
そいで、内臓脂肪の面積を測って、それが100平方センチ以上なら、内臓脂肪型肥満と診断するって事です。

2)をまとめると、腹囲径が男性だと85センチ以上、女性だと90センチ以上なら、お腹のCT撮って、内臓脂肪の面積を測って、それが100平方センチ以上なら、肥満症と診断するって事です。

またまたでてきたBMI。
BMI=体重(kg)/身長(m)/ 身長(m)

自分のBMIを知りたい人はここで計算してみて下さいね。
⇒ http://www2.health.ne.jp/check/bmi.html

というわけで、今日は肥満症の診断についてでした。

当てはまるって人は、痩せなきゃまずいですよ~♪
いつものように、下にまとめを書いておきますね。

【今日のまとめ】

●肥満症の診断
1)「肥満(BMI>25)でかつ、糖尿病や高血圧、高脂血症などの病気に既になっている、もしくは痩せないと時間の問題でなるぞ、って人達を肥満症と診断する。

2)腹囲径が男性だと85センチ以上、女性だと90センチ以上なら、お腹のCT撮って、内臓脂肪の面積を測って、それが100平方センチ以上なら、肥満症と診断する。

●肥満に起因ないし関連し、減量を要する健康障害

(1) 2型糖尿病・耐糖能障害
(2) 脂質代謝異常
(3) 高血圧症
(4) 高尿酸血症・痛風
(5) 冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
(6) 脳梗塞:脳血栓・一過性脳虚血発作
(7) 睡眠時無呼吸症候群・Pickwick 症候群
(8) 脂肪肝
(9) 整形外科的疾患:変形性関節症・脊椎症
(10)月経異常

その他にもたくさんある。