<本日のテーマ> 高尿酸血症、痛風の頻度となりやすいタイプ

高尿酸血症と痛風。
第一回は、高尿酸血症の診断基準。
第二回の前回は、痛風の原因と誘因についてでしたね。

前回までのまとめ
●高尿酸血症の診断
年齢、性別に関わらず、血清尿酸値が7.0mg/dL以上。

●「高尿酸血症」の状態がさらに進んで、
関節に炎症が起こって、痛くなる病気が「痛風」。

●痛風の原因
尿酸が体内で増えるタイプには、下の3つのタイプがある。
1]. 尿酸が作り出されやすいタイプ(産生亢進型)
2]. 尿酸が排泄されにくいタイプ(排泄低下型)
3]. 両方をあわせもつタイプ(混合型)

●痛風の誘因
1.食べ過ぎ(カロリーの多い食事や動物性食品)
2.アルコールの飲み過ぎ
3.肥満
4.ストレス
5.その他二次性のもの

第三回の今日は、高尿酸血症、痛風の頻度となりやすいタイプ、についてです。

血清尿酸値の基準とは?

尿酸値が高くなっちゃうと、高尿酸血症という病気になる。
そして、それが進むと痛風という病気になる。

単純に尿酸値がいくらになったから、痛風になって関節に痛みが出るって事ではなくって、上に書いた誘因が重なると、痛みが出て痛風になる、って話でした。

ところで、尿酸値に限らず、採血等で測る検査には、全て基準値とか標準値って呼ばれるものがあります。
たいてい、自分の採血の値の右側に( )でかかれている数字です。

では、尿酸値の場合はこの値っていくらでしょうか?
「高尿酸血症の診断基準が、血清尿酸値が7.0mg/dL以上だから、血清尿酸値が7.0mg/dL未満だ。」
と、思いませんでしたか?
残念、不正解です。

血液検査の報告用紙には、尿酸の標準値、基準値として、男性で3.8~7.5 mg/dL、女性で2.4~5.8 mg/dL位が記載されていることが多いみたいです。
ま、施設とか検査する機械とかによって違うんですけどね。

でもね、これは病気のない健康な人が、だいたいこの範囲におさまるという、あくまでも参考値なんです。
具体的に言うと、100人健康な人を連れてきて測ったら、95人がこの値の中に入りますよ、って値です。

だから、「健康に良い」という正常値ではないんですよー。

糖尿病は空腹時血糖が126mg/dl以上とか、高血圧は血圧140/90mmHg以上とか、こういう病気かどうかを決める時の値っていうのは、世界中でいろんな研究をして、この値を超えると問題ありますよ。
具体的には合併症が増えますよ、死亡率が上がりますよ。
って客観的データーに基づいた値です。

標準値、基準値っていうのは、100人健康な人を連れてきて測ったら、95人がこの値の中に入りますよ、っていう値です。

だから、違って当然なんですよね。
むしろぴったり一致することは珍しいです。

ですから、尿酸値の場合、具体的な値を覚えるとしたら、意味があるのは、血清尿酸値が7.0mg/dLっていう値です。

高尿酸血症になりやすい人って?

やっと本題に入りますか。

痛風は男性の病気って言われていて、99%は男性なんです。
男性の高尿酸血症の頻度は、1960年代は約5%、1970年代から1980年代前半が約15%、1980年代後半から1990年代が約20%。
って徐々に増えているんですが、その後は約20%とほぼ一定です。

女性に痛風が少ないのは、女性ホルモンが尿酸を体外へ排泄しやすくしているからだ、って言われています。
だから、女性の痛風は閉経前はまれ(約1%)で、ほとんどは閉経後(3~5%)に起こります。

昔は痛風は50歳代の中高年に多い病気だったんだけど、最近は30歳代が最も多く、20歳代でもいるんですよー。

今日本には推定で痛風の患者数は約30~60万人、高尿酸血症は、その10倍くらいって言われています。

では痛風になりやすい人ってのは、どんな人でしょうか。

痛風にかかりやすい人の共通点って事で、性格との関係っていうのが言われています。
積極的で行動力があって、競争心旺盛で、努力家で社会的に成功する人に多いっていうものです。
まあ、科学的な根拠はないんですけどね。

でもこういうタイプの人は、立場上ストレスを常に受けていたり、接待とか仕事の関係で、飲酒や食事量が多くなる、なんて事も多いんでしょうからね。
尿酸値が上昇しやすい環境にはあるとも言えますよね。
こういう人は特に気をつけた方が良いですよ♪
いつものように、下にまとめを書いておきますね。

【今日のまとめ】

●痛風のほとんど(99%)は男性。
女性の痛風は閉経前はまれ(約1%)で、
ほとんどは閉経後(3~5%)に起こる。
●痛風になりやすいタイプ
積極的で行動力があって、競争心旺盛で、努力家で
社会的に成功する人に多い、と言われているが、
科学的根拠はない。
●正常値と標準値、基準値は違う