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  <本日のテーマ>     熱中症の対処
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熱中症シリーズ
第一回は熱中症の病態について。
第二回は熱中症の症状について。
第三回の前回は熱中症の予防についてでした。
前回までの復習
 ●熱中症とは
夏の暑い日等に、サッカーやジョギング、
ゴルフなどの激しい運動をした時などに、
体に熱がこもってしまう病態。
◎熱中症の症状
■重症度I
○めまい、立ちくらみがある。
○汗がふいてもふいてもでてくる
○筋肉のこむらがえりが痛い
■重症度II
○頭が、がんがんする(頭痛)
○吐き気がする、吐く
○体がだるい(倦怠感)
○判断力、集中力が低下する
■重症度III
○意識がない
○体がひきつる(痙攣)
○高い体温である
○呼びかけに対し、返事がおかしい
○真っ直ぐに歩けない、走れない
 ●熱中症が起こりやすい環境
気温が高い、風が弱い、日差しが強い
照り返しが強い、急に暑くなった日、等
 ●熱中症を防ぐための注意事項
1)暑さを避ける
2)服装に工夫をする
3)こまめに水分を補給する
4)急に暑くなる日に注意する
5)個人の条件を考慮する
6)集団活動の場では、お互いに配慮する
熱中症は死んでしまう事もある、怖い病態ですけど、
正しい予防法を知っていれば、防ぐ事ができるし、
正しい応急処置ができれば、命を救う事もできます。
という話でした。
熱中症は、正しい応急処置ができれば命を救う事ができる。
って事で、今回は、熱中症の対処についてです。
熱中症というのは、暑い中で汗をいっぱいかいて、
それ以上汗をかけない状態になって、
体に熱がこもる、という病態です。
だから、対処の基本は、これらを解除する事になります。
熱中症というのは、命に関わる病態ですので、
緊急事態という事を認識して、なるべく早く対処する事が大事です。
「危ない」と思ったら、まず救急車を呼んで下さい。
そして、その後に身体を冷やします。
■熱中症を疑った時にすべき事
1)涼しい環境へ
熱中症が疑わしい人を、すぐに風通しの良い日陰や、
クーラーが効いている室内に連れて行ってあげましょう。
そして、寝かせてあげて下さい。
2)脱衣と冷却
○衣服を脱がせて、体からの熱の放散を助けてあげます。
完全に脱がせなくても、胸や手首のボタンを開けて、
ゆるめるだけでも効果がありますよ。
○露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで扇いで、
風を当てて、体を冷やしてあげて下さい。
これも、気化熱ってやつです。
○氷嚢があれば、それを脇の下、首、太股の付け根に当てて下さい。
脇の下には腋窩動脈、首には頸動脈、太股の付け根には大腿動脈
という大きな血管があります。
その血管の上に冷たい氷嚢を置く事によって、血液を冷やして、
体全体を冷やす効果があります。
この方法は、クーリングと言われる方法で、
病院では患者が熱を出したときに、よく使う方法です。
こういう対処を始めるのは、早ければ早いほど良いです。
だから、救急車を要請したら、来るまで
何もしないで待っているのではなくって、
救急車が来るまでに、できるだけの事はしてあげて下さいね。
3)水分、塩分の補給
意識があって、水が飲めそうなら、冷たい水を飲ませましょう。
これは、水分の補給という意味が大きいのですが、
胃の表面で熱を奪って、体温を下げる効果も少しは期待できます。
塩分も同時に補給できる、という意味では
スポーツドリンク等が最適です。
呼びかけに反応しない、とか反応がおかしいって時は、
無理に水を飲ませようとしてもうまくいきません。
逆に誤って気管に入って、むせてしまう可能性が高いので、
こういう時は飲ませてはいけませんよ。
4)医療機関へ運ぶ
自力で水分が飲めない時は、急いで病院へ運んで下さい。
もちろん、救急車を呼んでもかまいません。
意識障害があるのは、重症度IIIにあたりますから、まずいです。
病院に早く連れて行って、点滴や厳重な管理が必要です。
ということで、熱中症の対処法についてでした。
今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきますね。
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【今日のまとめ】                            
             
 ●熱中症を疑った時にすべき事
1)涼しい環境へ
2)脱衣と冷却
3)水分、塩分の補給
4)医療機関へ運ぶ
特に意識障害があるのは、重症度IIIにあたりますから。
そういう時は、病院に早く連れて行くか救急車を呼んで下さいね!
参考:熱中症保健指導マニュアル2006
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