<本日のテーマ>食中毒 の予防2

食中毒シリーズ
第一回は食中毒の原因、症状について。
第二回の前回は食中毒の予防1,2についてでした。

前回までの復習

●食中毒の原因
食べ物や水の中に含まれる細菌、ウイルス、自然毒等

●食中毒の症状
最も多い症状は、腹痛、下痢、嘔吐。
ひどいものは、血便や頭痛、意識障害等も。
場合によっては、死亡する事もある。
熱が出たり、下痢、腹痛がひどい場合、集団で感染した場合等は、必ず病院を受診して下さい。

●食中毒の時期
7~9月の夏に食中毒の発生が最も多いが、冬等、他の季節にも起こりうる。

●食中毒の予防の三大原則
1.つけない(清潔)
○食材だけでなく、包丁やまな板も、こまめに洗う。
○魚介類・肉類用の調理器具と、野菜など用の調理器具を分けるのも効果的。
○調理前、トイレに行った後は、石鹸で手を洗う。

2.ふやさない(迅速、冷却、乾燥)
○冷却しただけでは、菌が死ぬわけではない。
○冷蔵庫に食材をたくさん詰め込みすぎないで、しっかり冷やす。
○冷蔵庫から出したり、塩抜きした後は、早めに食べるか加熱する。
○包丁やまな板、ふきん等は、洗った後風通しの良い場所に置いて乾燥させる。

3.やっつける(加熱など)
第三回の今日は、食中毒の予防の「3,やっつける」についてと、治療についてです。
食中毒の原因は、食べ物や水の中に含まれる細菌やウイルスがほとんどですから。
それをつけないようにしたり、増やさないようにするための具体的な方法について、お話していきましたね。
今回は、食中毒の予防の続きから、書いていきますか。

食中毒の予防3

食中毒の予防
3.やっつける(加熱など)
なんとなく、ちょっと古い食べ物でも、火を通せば大丈夫だと思っていませんか?

「その通り!」

細菌を殺すのに最も効果が高いのは、加熱することです。

食中毒の原因菌は75℃、1分以上の加熱でほとんどが死んじゃいますから。
でも、ちょっと待って。

大きい食材では「食材の中心」が75℃、1分以上にならなくちゃ駄目ですから。
ここ、ちょっと注意してね!

中心まで十分に加熱するのは、普通に加熱すると、結構時間がかかってしまいます。

例えば、厚さ3cm程度のハンバーグを焼く場合、中心温度が75℃以上になるまでに9分近くかかるって実験結果があるんですよー。(東京都杉並区の保健所による報告)

こういう時に役立つのは、
「電子レンジ」

電子レンジは、マイクロ波を使って、食品を温めるので、表面を焦がさないで、中心まで均等に加熱することができるんです。

ハンバーグなんかを作る時は、あんまり大きくしないっていう工夫も大事ですけど。
焼く前に、電子レンジで加熱すると良いですよ!

それともう一つ注意。

75℃、1分で、ほとんどの細菌は死ぬんですけど。
ほとんどですから、全部ではないんですよ。
それと、細菌そのものは死んでも、細菌から出される「毒素」はその位の温度ではびくともしない場合があります。

毒素を出す菌で有名なのは、「病原性大腸菌 O-157」ですかね。

「ベロ毒素」ってのも、一時ニュースで良く流れていました。
もうだいぶ前だから、忘れちゃった人も多いですか?

ま、具体的な細菌の名前は、覚える必要もないので、ここでは敢えて出しませんよ。
その他に、加熱以外で細菌をやっつける事ができるのは、酸(酢など)ですかね。

酢を使って生で食べる食品として有名なのは「マリネ」っす。
でも、酸による殺菌効果はそんなに高くないんですよー。
中には腸炎ビブリオなど、酸に弱い菌もあるんですけど、一般的な食事に適した濃度の酸で殺菌できる菌は少ないんです。

だから、過信しないで、マリネを食べる時は、生の物を食べるときと同じくらい注意して下さいね!

それ以外に、ワサビや胡椒、唐辛子などの香辛料にも殺菌効果があるとされているんですが。
こちらも、過信しては駄目ですよ。

○食中毒の治療

食中毒の治療は、体力を温存する事です。
具体的には、全身の保温、安静や水分の摂取です。

ま、「温かくして寝てろ」って事ですね。

この時に大事なのは、「下痢や嘔吐を無理に止めない」
って事です。

下痢や嘔吐っていうのは、体の中に毒や細菌がいるから、それを外に出そうっていう、体の自然な反応なんです。
それを止めたら、どうなっちゃいますか?

体の中に、毒や細菌がいるままになっちゃうんですよ。
そしたら、いつまで経っても治らないですよね。

だから、下痢止めや吐き気止めの市販の薬を飲んで、無理に止める必要はありません。

下痢や嘔吐によって水分が失われるので、水分を補給するって事が最も重要になります。

もちろん、げーげー吐いたり、一日に何十回も下痢するとか、水分を口から摂るだけでは補充出来ないくらいの下痢や嘔吐がある場合は、早めに病院を受診して下さいね!

ということで、今日は食中毒の予防と治療についてでした。
今日はここまで。

いつものように、下にまとめを書いておきます。

【今日のまとめ】

●食中毒の予防の三大原則
1.つけない(清潔)
2.ふやさない(迅速、冷却、乾燥)
3.やっつける(加熱など)
○「食材の中心」が75℃、1分以上になるように加熱する。
不十分な場合は、電子レンジを利用すると良い。
しかし、毒素やこの温度では死滅しない細菌もある。
○加熱の他に、酢や香辛料にも殺菌効果のあるものもあるが、これらは過信してはいけない。

●食中毒の治療
○体力を温存する為に、全身の保温、安静や水分の摂取を行う。
○薬を使って下痢や嘔吐を無理に止めてはいけない。
○下痢や嘔吐がひどい時は、早めに病院を受診する。
参考:フリー百科事典「ウィキペディア」