<本日のテーマ>肺塞栓症、肺梗塞3 肺塞栓症、肺梗塞の症状

肺塞栓症、肺梗塞シリーズ。
第一回は肺塞栓症と肺梗塞の定義について。
第二回の前回は肺塞栓症と肺梗塞の原因についてでした。

前回までの復習

●肺塞栓症
肺動脈やその分枝に、血液の塊や腫瘍などの塞栓子が詰まって、
肺に血液(酸素)が行かなくなる状態。
●肺梗塞
肺動脈が詰まっただけでなく、肺に血液(酸素)が行かなくなって肺の組織が死んでしまう状態。
肺梗塞の頻度は、肺塞栓症の10%以下。

●肺塞栓症、肺梗塞の原因
ほとんどが、足の静脈で血が滞って、血の塊が肺動脈に詰まる、深部静脈血栓症。
エコノミークラス症候群もそれに含まれる。

●骨折(特に骨盤・下肢の外傷)、悪性腫瘍(ガン)、妊娠分娩、経口避妊薬(ピル)の常用等でも、肺血栓塞栓症、肺梗塞になりやすい。
肺動脈になんかが詰まって、肺塞栓症、肺梗塞になる。

その原因となる物質の多くが、血の塊(血栓)って事でしたね。
それ以外の物が詰まる事もあるんですが。

じゃ、肺動脈が詰まったらどんな症状が出るのかって事で。

肺塞栓症、肺梗塞の症状

今回は肺塞栓症、肺梗塞の症状についてです。

○肺塞栓症、肺梗塞の症状
昔、生物の授業等で習ったはずなんですが。
皆さん、覚えていますかねー。
人間の体の血液というのは、心臓(左心室)から送り出されて、全身を廻って、それが下(上)大静脈に集まって、心臓に戻ってきます。

そして、肺に行って血液が酸素化されて、それがまた心臓に戻ってきて、全身に送り出されます。

わかりにくいので、もう少し詳しくして図にするとこんな感じ

全身

下(上)大静脈

右心房

右心室

肺動脈

肺(酸素化)

肺静脈

左心房

左心室

大動脈

全身

下(上)大静脈

という感じで、血液はぐるぐる循環しています。

肺塞栓症、肺梗塞というのは

右心房

右心室

肺動脈


の、肺動脈が詰まって、肺に血液が行かなくなる病気です。

今まで順調に、ぐるぐる血液が廻っていたのに、突然その循環の一部が止まってしまったらどうなるでしょうか?

右心房

右心室

肺動脈
―――

のような状態になってしまいますから。

肺動脈の前の部分、右心室の所で血液が貯まってしまいます。

そうなると、右心室に血が貯まって大きくなっちゃうんですが、もっとひどくなると、大きくなるだけではなく、右心不全という状態になります。
重症の場合には、血圧低下、ショック状態となって、場合によっては心停止になってしまいます。

これが肺の動脈が詰まる事による症状です。

そして、肺動脈が詰まって、肺の組織が死ぬ肺梗塞になると、どんな症状が出るでしょうか?
肺というのは、皆さんご存じの通り、酸素を取り入れて二酸化酸素を排出する役割があります。
その肺の組織が死ぬんだから、酸素を取り入れる事ができなくなっちゃうんですよー。

そしたら、どんな症状が出ると思いますか?
そうです。
息が苦しくなっちゃいますね。

肺の組織が一部死ぬんだから、酸素を少ししか取り入れられないので、当たり前ですね。

急性の肺梗塞の場合、最も多い症状は、突然の呼吸困難です。

それに加えて、強い全身倦怠感、胸の痛み、場合によっては失神することもあります。

慢性の場合は(小さな血栓が繰り返し塞栓を生じさせてきた場合)運動なんかをした時の息切れが多く、咳・血痰がある事もありますよ。

という事で、今日は肺塞栓症と肺梗塞の症状についてでした。
今日はここまで。

いつものように、下にまとめを書いておきますね。

エコノミークラス症候群について、もっと知りたいって人はこちらをどうぞ!
「気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!」
→ http://mailzou.com/get.php?R=3920&M=385

【今日のまとめ】

●肺塞栓症の症状
右心不全という状態になる。
重症の場合には、血圧低下、ショック状態となり、場合によっては心停止になる事もある。

●肺梗塞の症状
○急性肺梗塞の症状
突然の呼吸困難、強い全身倦怠感、胸の痛み、場合によっては失神することもある。
○慢性の肺梗塞の症状
運動時等の息切れ、咳・血痰がある事もある。
参考:札幌厚生病院循環器科HP