<本日のテーマ>肺塞栓症、肺梗塞 4 肺血栓塞栓症の予防

肺塞栓症、肺梗塞シリーズ。
第一回は肺塞栓症と肺梗塞の定義について。
第二回は肺塞栓症と肺梗塞の原因について。
第三回の前回は肺塞栓症と肺梗塞の症状についてでした。

前回までの復習

●肺塞栓症
肺動脈やその分枝に、血液の塊や腫瘍などの塞栓子が詰まって、肺に血液(酸素)が行かなくなる状態。

●肺梗塞
肺動脈が詰まっただけでなく、肺に血液(酸素)が行かなくなって肺の組織が死んでしまう状態。
肺梗塞の頻度は、肺塞栓症の10%以下。

●肺塞栓症、肺梗塞の原因
ほとんどが、足の静脈で血が滞って、血の塊が肺動脈に詰まる、深部静脈血栓症。
エコノミークラス症候群もそれに含まれる。

●骨折(特に骨盤・下肢の外傷)、悪性腫瘍(ガン)、妊娠分娩、経口避妊薬(ピル)の常用等でも、肺血栓塞栓症、肺梗塞になりやすい。

●肺塞栓症の症状
重症の場合には、血圧低下、ショック状態となり、場合によっては心停止になる事もある。

●肺梗塞の症状
○急性肺梗塞の症状
突然の呼吸困難、強い全身倦怠感、胸の痛み、場合によっては失神することもある。
○慢性の肺梗塞の症状
運動時等の息切れ、咳・血痰がある事もある。
肺動脈になんかが詰まって、肺塞栓症、肺梗塞になる。

その原因となる物質の多くが、血の塊(血栓)。
そして、息が苦しくなったり、胸が痛くなったりといった症状が出るって話でしたね。

肺血栓塞栓症の予防

そいじゃあ、肺塞栓症、肺梗塞を予防するにはどうしたら良いのか。
って事で、今日は肺塞栓症、肺梗塞の予防についてです。

その前に第二回、「肺塞栓症、肺梗塞の原因」のおさらい。

肺塞栓症、肺梗塞の原因として最も多いのが足の静脈で血が滞って、血の塊が肺動脈に詰まる、「深部静脈血栓症」

そして、生まれつき血の固まりやすい病気の人や、骨折(特に骨盤・下肢の外傷)、悪性腫瘍(ガン)、妊娠分娩、経口避妊薬(ピル)の常用等でも、肺血栓塞栓症、肺梗塞になりやすい。
って事でしたから。
これらを予防できれば良いんですね。

最も多い原因「深部静脈血栓症」というのは、深部静脈に血が滞って、「どろどろ血液」の状態になって、血が固まって、血栓ができる。

そして、それが肺の動脈につまるんですから。
「どろどろ血液にしない」、「血が滞る状態にしない」。
これが、予防法になります。

具体的に言うと
1,水分を多めに摂る
夏は温度が高いから脱水になりやすい、っていうのは多くの人がわかっていて、水分を多めに摂ってくれるんですが。
実は冬も体の水分が足りなくなる事が多いんですよ。

なぜかっていうと、冬は乾燥しますよね。

そいで、外は寒いので、家の中では暖房を入れるんですよ。
そしたら、家の中の温度は高くなって、湿度はますます低くなるんですよー。
だから、暖房を入れる冬は、実は要注意なんです。

2,体(特に足)を動かす
飛行機の中で、ずーっと同じ姿勢でいて、足に血栓が出来て肺動脈に詰まったら、エコノミークラス症候群になります。
これは、飛行機の中だけでなく、事務仕事などで、ずーっと同じ姿勢で体(足)を動かさない場合でも、なり得ます。

寝たきりの老人、けがなんかして一時的にでも、同じ姿勢で寝たきり状態が続く人も要注意です。

同じ姿勢を続けると、そこ(足)に血が滞ってしまうので、そこで血が固まって、血栓が出来てしまいますから。

それに対する対策は、体を動かす事ですね。
できれば、少し歩いたりする。

それが無理でも、足を膝まで上げたり、こまめに動かす。
そういった注意が必要です。

エコノミークラス症候群について、もっと知りたい人はこちらをどうぞ!
「気をつけて!死んじゃうかも!フライトの旅行で注意すべき病気!」
→ http://mailzou.com/get.php?R=3920&M=385

3,ゆったりした服装をする
ぴっちりとした服を着ると、そこで血が滞っちゃいますから。
そしたら、血が固まりやすくなっちゃいますよね。

ま、仕事の都合とか、そういうのもあるでしょうから。
いっつも、ゆったりした格好をするって訳にもいかないでしょうが。

飛行機や電車に乗る等、長時間同じ姿勢を続ける事が
事前にわかっている時は、ゆったりした服装をしておくと良いですよ!

それ以外の原因として
○生まれつき血の固まりやすい病気の人、
○骨折(特に骨盤・下肢の外傷)、
○悪性腫瘍(ガン)
なんかがありますが。

これらを予防するのは非常に難しいです。
生まれつきの病気は、予防するのは不可能。

骨折も、気をつければなんとかなるかもしれませんが、骨折そのものを予防するのは、なかなか難しいですかね。
「気をつける」しかないですかね。

悪性腫瘍(ガン)に関しては、ガンの種類にもよりますけどね。

肺ガンや咽頭、喉頭ガンなどは、タバコを吸わなければかなり確率は減らせますし。

肉類をたくさん食べると、大腸ガンになりやすいですから、食事に気をつければある程度は可能です。
でも、ガンそのものの予防に関しては、ここで個別に書く事はしませんよ。

きりがなくなっちゃうので。

○妊娠分娩、経口避妊薬(ピル)の常用
妊娠分娩は、ある程度コントロールできますが。
「肺梗塞になるかもしれないから、妊娠しない」って事には普通ならないでしょうしね。

経口避妊薬(ピル)を常用して飲んでいる人は、本当に気をつけた方が良いですよ。

メリット、デメリットを考えて飲んで下さいね。

普通は「予防」、の次に「治療」が来るんですが。
肺塞栓症、肺梗塞になってしまったら病院に行って、医者に治療して貰うしかないんです。
個人ができる事はありませんから、ここでは述べませんね。

という事で、今日は肺塞栓症と肺梗塞の予防についてでした。
今日はここまで。

いつものように、下にまとめを書いておきます。

【今日のまとめ】

●肺塞栓症、肺梗塞の予防
1,水分を多めに摂る
2,体(特に足)を動かす
3,ゆったりした服装をする
参考:札幌厚生病院循環器科HP