<本日のテーマ>脳出血2、脳出血の原因
先週からは脳出血についてでしたね。
前回の復習。
●脳出血とは
脳の内部で細かく枝分かれした細い動脈が破裂して出血を起こす病気。
●脳出血の症状
気分不快、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、失禁。
重症の場合には、昏睡状態になり亡くなる事もある。
半身麻痺(顔や手足)、言語障害、感覚の麻痺や過敏症、意識障害などの後遺症が残ることもある。
「脳出血」というのは、脳そのものから血が出るのではなく、「脳に行く血管」が破れて出血する病気です。
そして、頭痛、めまい、吐き気等の症状が出たり、重症の場合には、昏睡状態になり死亡する事もあるんです。
軽い場合は、ほとんど後遺症が残らない事もありますが、半身麻痺や言語障害などの後遺症が残ることもあります。
脳出血って、命に関わる非常に恐ろしい病気なんですよー。
じゃ、どうして脳出血になるのかって事で。
脳出血の原因についてです。
このメルマガのいつものパターンですね(笑)
ワンパターンですが、大事なので行きますよー♪
○脳出血の原因
脳出血の原因で最も多いのは高血圧です。
血圧が高い状態が続くと、細い血管は常に張りつめた状態が続いてしまうんです。
本来、血管には弾力があって血液の圧力を吸収することで、血圧が上昇しても破れないようにできているんです。
血管の壁の一部には筋肉組織があるので、これによって血管は伸び縮みしているんですよ。
でも年をとると、血管がだんだん硬くなっていきます。
ま、古くなったゴムを想像して下さい。
新しいゴムは弾力があって、よく伸びますが、古いゴムはあんまり伸びないで、すぐ切れちゃいますよね!
こういうのを、「動脈硬化」って言います。
「動脈硬化」っていうのは、その名の通り、血管が硬くなって、もろくなる事なんですよ。
何回も出てきていますから、前からメルマガを読んでいる方はわかりますね。
はじめての方は、ここで覚えてくださいね!
もろくなっちゃった血管に血液がたくさん流れ込むと、内側から外側に強い圧力がかかり、血液の成分の一部が血管の壁にしみ込むんですよ。
そいで、血管が瘤(こぶ)のようになったり、破れやすくなっちゃったりするんですよー。
そして、動脈が硬くもろくなって破れやすくなったところで、急激に強い圧力がかかると、脳の血管が破れちゃうんです。
これが「脳出血」なんですよー。
急に血圧が高くなる時に脳出血が起きやすいですから。
発作は睡眠時よりも、血圧の変動しやすい日中の活動時に起きることが多いです。
具体的にどういう時に起こりやすいかっていうと。
■仕事中にストレスがかかり血圧が急激に上昇した時
■階段を上っている時など、運動中
■暖かい部屋から寒い所へ移動した時
例えばトイレやお風呂に行った時
■興奮した時
などに起こる事が多いんです。
そして意外なのが
■食事中
食事をしている時は、実は血圧は上昇しているんです。
そのため食事中に脳出血を起こすことは珍しくないです。
そして、よく救急車で運ばれてくるのが、
■トイレで力んだ時
ま、力んだかどうかわかりませんけどね。
トイレに入っていて、突然倒れた。
っていう患者は、脳出血の事が多いですねー。
トイレは、急激に寒いところに行くし、踏ん張って、りきむし。
ダブルで危険ですから、要注意ですよー。
特に元々高血圧の持病を持っている人は、本当に注意して下さいね!
それ以外の脳出血の原因となる病気として、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、などもあります。
という事で、今週は脳出血の原因についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきます。
【今日のまとめ】
●脳出血の原因
最も多い原因は高血圧。
それ以外に脳動脈瘤、脳動静脈奇形などもある。
●脳出血の起きやすい状況
血圧の変動しやすい、日中の活動時に起きることが多い。
具体的には
■仕事中にストレスがかかり血圧が急激に上昇した時
■階段を上っている時など、運動中
■暖かい部屋から寒い所へ移動した時
■興奮した時
■食事中
■トイレで力んだ時
など