<本日のテーマ>脳梗塞2、脳梗塞の種類

先週からは、脳卒中シリーズの脳梗塞についてでしたね!

まずは、先週のまとめ。

●脳梗塞とは
「脳に行く血管」が「詰まる」病気。

●脳梗塞の種類
1)ラクナ梗塞
脳に行く血管の中でも、先の方の細ーい血管が詰まったもの
2)アテローム血栓症
脳に行く血管の比較的根元の方が、動脈硬化が原因で詰まったもの
3)心原性脳塞栓
心臓の中で出来た血の塊が脳に行く血管に詰まったもの

「脳梗塞」っていうのは、「脳に行く血管」が詰まる病気です。
そして、その脳の血管の詰まった部位、なんで詰まったのか、その原因によって名称が変わるという話でした。

脳梗塞には、大きく分けて3つ
1)ラクナ梗塞、
2)アテローム血栓症、
3)心原性脳塞栓
の種類があるんですが。

今回はそれぞれについて、説明していきましょー!

1)ラクナ梗塞(36%)

脳簿深いところにある直径1mm以下の細い血管が傷んで詰まる、ラクナ(水たまり)梗塞というタイプです。

脳出血の時に、脳の内部で更に細かく枝分かれして細くなった、直径約0.1ー0.5ミリの細ーい動脈。
この細ーい動脈が破裂して出血を起こす病気が「脳出血」。
という話をしましたが。

これと同じ、「脳の中の方に行く細い血管」が詰まる、脳梗塞のタイプを「ラクナ梗塞」と言います。

ラクナ梗塞は、脳梗塞のなかでも特に、高血圧と関係が深いんですよ。
血圧が高くなって、血管の壁が厚くなることで詰まります。

病巣は小さく、半身がしびれたり、言葉がもつれるなど、軽症のことが多いです。
ただ、小さな血管が多数詰まると痴呆(ちほう)などの症状が表れることもあります。

2)アテローム血栓性 (31%)

直径5~8mmの「太い血管」の中にコレステロールや脂肪がたまって動脈硬化が起こり、血の塊で血管が詰まるのを、アテローム(じゅく状硬化)血栓性梗塞って言います。
アテロームは大きな血管が詰まるので、重症になる人が多いんです。

高血圧に加えて、高脂血症や糖尿病とも関係が深い病気です。

アテローム血栓性梗塞では、出来るだけ早く、次の血栓が出来ないように治療します。
具体的には、血を固める血小板の機能を抑えるアスピリンなどの抗血小板薬を使います。

3)心原性脳梗塞(20%)

心臓の中にできた血の塊が脳に移って、血管をふさぐのが心原性脳梗塞症です。
巨人の「長嶋元監督」がなったので、有名ですね。

「大きな血管の根元」が詰まることが多くって、失語症(言葉がしゃべれなくなること)や視野障害(一部だけ見えなくなる事)などが起きることがあります。
脳が腫れて正常な部分まで圧迫して、意識がかなり悪くなることもあります。

「心房細動」という不整脈を持っていると、普通の人に比べて心原性の脳梗塞を起こす確率は5~10倍くらい高いと言われています。

80歳で脳梗塞になった人の1/3は心房細動で、その約8割が心原性の脳梗塞です。

心原性の場合は脳の腫れを防ぐ薬を投与すると同時に、ワルファリンという抗凝固薬で、心臓に血栓が出来ないように予防します。

ワルファリンって薬を飲んでいると、納豆を食べてはいけないんですよー。
同じ、血液をさらさらにする薬でも、他の薬の場合は、納豆を食べても良いので、わからないって人は、主治医に確認してみてくださいね!

という事で、今週は脳梗塞の種類についてでした。

そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきます。

【今日のまとめ】

●脳梗塞の種類
1)ラクナ梗塞
○「脳の中の方に行く細い血管」が詰まるタイプの脳梗塞。
特に、高血圧と関係が深い。
○小さな血管が多数詰まると痴呆(ちほう)などの
症状が表れることもある。

2)アテローム血栓性脳梗塞
○直径5~8mmの「太い血管」が動脈硬化が起こって、血の塊で血管が詰まる梗塞を、アテローム(じゅく状硬化)血栓性梗塞、と言う。
○大きな血管が詰まるので、重症になる人が多い。
○高血圧、高脂血症や糖尿病とも関係が深い。
3)心原性脳梗塞
○心臓の中にできた血の塊が脳に移って、血管をふさぐのが心原性脳梗塞。
○心房細動という不整脈を持っていると、心原性の脳梗塞を
起こす確率が非常に高くなる。