<本日のテーマ>くも膜下出血7

脳卒中シリーズの、「くも膜下出血」について。
まずは、前回までの復習。

●くも膜下出血とは

○「脳」は非常に大事な臓器なので、「3重の膜」で覆われている。
そのうち、「くも膜」の下(内側、脳側)にたくさんある血管が傷んで切れて血が出る病気が、「くも膜下出血」。
○突然死する場合もある、非常に恐ろしい病気。

●くも膜下出血の種類と原因

○脳動脈瘤破裂
くも膜下出血の原因で最も多く、約75~90%。
脳の動脈にできた動脈瘤というコブ(脳動脈瘤)が破裂して起きる。
○脳動静脈奇形破裂
○高血圧性脳内出血
○その他
もやもや病、脳腫瘍、脊髄の動静脈奇形等の病気

●くも膜下出血の症状

○激しい頭痛
○吐気、嘔吐
○意識障害
○項部硬直
○眼底出血
○脳出血を伴う場合の症状
手足の麻痺、感覚の低下、ろれつが回らなかったり言葉が出てこないといった言語障害などの症状。

●くも膜下出血の検査と診断

○問診
○頭部CT、MRI
○脳血管撮影
○腰椎穿刺、等

●くも膜下出血の治療

▲外科手術
○開頭手術(クリッピング手術)
頭蓋骨の一部を取り除いて、脳を露出(開頭術)。
そして破裂した脳動脈瘤の根元を金属製のクリップではさんで、再出血を予防しする手術。
○血管内手術(コイル塞栓術)
細いプラチナ製のコイルを、脳動脈瘤の中に詰める手術。
脳動脈瘤内に血液が流れ込むのを遮断することで破裂を予防する。

▲薬物療法
薬を使って血圧を下げたり、脳圧を下げる治療。
慢性期や、急性期でも、患者の状態が悪すぎる場合や手術する事が難しい部位が出血している場合行う。

▲放射線治療、塞栓術
「脳動静脈奇形」の場合で、手術ができない時に行う事もある。
□くも膜下出血、慢性期の治療
水頭症になったら、脳室・腹腔シャントという手術をする。
薬を使って、血圧を下げる治療も行う。
脳の表面で、「くも膜」の下(内側、脳側)にある血管が、傷んで切れて血が出る病気が、くも膜下出血です。
その原因で最も多いのは、「脳動脈瘤破裂」で、頭痛や吐気、意識障害などの症状が出るんです。
そして、問診や頭のCTなんかをやって診断します。
で、急性期には、主に外科手術等の治療をする。
手術ができない場合には、薬物療法等もする、って話でした。
そいで今日は、突然死する事もある、そんな恐ろしい病気、くも膜下出血にならないために。
って事で、くも膜下出血の予防についてです。

●くも膜下出血の予防

当然の事ながら、一番良いのは、くも膜下出血にならない事です。
「くも膜下出血」の原因で最も多いのは、「脳動脈瘤破裂」ですが。
これは、元々血管が弱くて動脈瘤ができやすい、って体質の人もいるので、そういうのは予防できませんが。
血管にかかる圧力が高くて、動脈瘤になるって場合。
これは、ある程度予防する事ができます。
血管にかかる圧力が高いってのは、「高血圧」って病気の事なんで。
高血圧を予防できれば良いんですね。
もう何回もこのメルマガでも取り上げていますが。
これを読めば、高血圧を予防できると思いますよ!

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その他に糖尿病や高脂血症といった生活習慣病が進んだり、タバコを吸うと、動脈硬化が進んで血管がもろくなって、動脈瘤になりやすくなりますから。
タバコを吸っている人は、禁煙する。
そして、糖尿病や高脂血症も予防するって事ですね。
糖尿病の予防に関しては、こちら!

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「くも膜下出血」って病気を予防するには、それを引き起こす「原因となる病気」を予防する、タバコを吸わない。
そういった事が大事になります。

●くも膜下出血を早く見つける為にくも膜下出血になれば、激しい頭痛や吐き気、それに意識障害が出たり、麻痺が出たりするのですが。
そうなったら、遅いんですよね。
その前に「くも膜下出血」自体を発見する事はできません。
だって、出血してないんですから(笑)

でもね。
くも膜下出血の原因で最も多い、「脳動脈瘤」ってのは、検査をすれば、発見する事が出来るんですよー。
それが、「脳ドック」です。
一般の健康診断では、採血や尿検査をしたり。
それに、胸部の単純レントゲン写真や心電図くらいは撮りますが。
それ以上の詳しい検査はしません。
ドックっていうのは、脳ドック以外にも、心臓ドックもあるし。
胃カメラや大腸のカメラをやってくれるやつもありますよね。
脳ドックってのは、「脳」に関して、いろんな精密検査をしてくれるんですよ。

脳ドックで行われる検査の種類は、各医療機関によって、いろいろ異なるんですけどね。
基本的にはMRIやMRAを中心に、SPECT(局所脳血流断層撮影)などを組み合わせて検査をします。
脳そのものや、脳に行く血管なんかを直接見る事ができるので。
「脳動脈瘤」があれば、これで発見できます。
くも膜下出血の発症ってのは50~60代に多いんです。
特に家族内発生の脳動脈瘤では、50歳までに70%が発症していますので。
ある程度お年を召された方。
それに、家族でくも膜下出血になった人がいる方は、一度くらい、脳ドックの検査を受けても良いと思いますよ。

日本脳ドック学会のまとめたアンケート調査では、未破裂の脳動脈瘤が受診者の2.7%に発見されていますから。
結構な方が「脳動脈瘤」を持っているんですよね。
これが破裂する確率は、動脈瘤の大きさにもよりますが、年1~2%って言われています。
検査で発見できれば、予防的治療もできますしね。
予防的治療に関しては、次回のメルマガで書いていきまーす!
って事で、今週はくも膜下出血の治療についてでした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきます。

【今日のまとめ】

●くも膜下出血の予防
○高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病を予防する。
タバコを吸わない、止める。
●くも膜下出血を早く見つける為に脳ドックを受ける。

特にお年を召された方、家族でくも膜下出血になった人がいる方。