<本日のテーマ>一過性脳虚血7

脳卒中シリーズの、「一過性脳虚血」について。
まずは、前回までの復習。

●一過性脳虚血とは

○一時的に脳に血が行かなくなる病気
○原因は、動脈硬化等
○様々な症状を引き起こす

●一過性脳虚血の原因

○動脈硬化が進んで、脳に行く血管が細くなって、かつ
1,一時的に脳に行く動脈が詰まった場合
2,一時的に血圧が下がった場合

●一過性脳虚血の症状

○片方の目が見えなくなる
○体の半分(顔を含む)がしびれる
○手足に力が入らなくなる
○ろれつが回らない
○言いたいことがあっても言葉が出てこない
○ものが突然2重に見え始める
これらの症状がほとんどの場合、数分~数十分で、24時間以内に跡形もなく消失する。

●一過性脳虚血の検査と診断

○頸動脈エコー
○頭のCT,MRI,MRA

●一過性脳虚血の治療

○内科的治療(薬物治療)
○手術
1)頸動脈内膜剥離術
「一過性脳虚血」って病気は動脈硬化が進んで、脳に行く血管が細くなって一時的に血管が詰まったり、血圧が下がる事により症状が出る病気です。
そして、検査はCTやMRIを使って診断する。
治療には、薬や外科的手術などがある、って話でした。

じゃあ、薬、外科手術以外の一過性脳虚血の治療って何?
って事で、今日は、「一過性脳虚血の治療3」です。

●一過性脳虚血の治療

○手術
2)、経皮的血管形成術(頚動脈ステント)
一過性脳虚血発作があって、検査をしたら、70%以上頚動脈が狭くなっていた。
じゃあ、手術をしましょうか。
って事に、なる事が多いんですが。
でも、頚動脈が狭くなった患者って。
高齢な人も多いですし。
心臓の病気など、重い病気を持った人の場合、「手術自体が危険だ」、って場合があるんですよ。
全身麻酔をする手術ですから。
このまま、薬のみの治療だと、脳梗塞になってしまう可能性が高いので、危険。
本当は外科手術をしたいんだけど、その手術自体も危険。
そんな場合には、「血管内手術」ってのを行います。
「脳」に行く血管を使った、血管内手術の良い絵が見つけられなかったので。
弱冠違うのですが、「心臓の血管(冠動脈)」の血管内手術の絵がこれですので、参考にして下さい。

→ http://www.shonan-atsugi.jp/cardiology10.html
参照:湘南厚木病院

上の方の2つ、「冠動脈形成術:PCI」って書いてある絵と、「冠動脈形成術、Stent留置術」って書いてある絵を見てください。
手(足)の動脈に、針を刺して、そこに管を入れて。
それを通して、頚動脈までカテーテル、風船を持っていって。
血管の狭い所で、風船を広げて、血管を広げる治療です。

そして、その後、「ステント」っていう金属のメッシュで作られた円筒径の器具で補強します。
圧力をかけて広げただけなので。
時間が経つと、また狭くなる可能性がありますけどね。
こういうの、最狭窄って言います。
開頭手術と比べまだ実用化されて日が浅く(健康保険が使えるようになったのは平成4年)、行える施設も限られているので。
まだ、日本では手術が第一って事になっています。
脳に行く血管が細くなる原因の「動脈硬化」。
その動脈硬化の一番の原因は、加齢。
それ以外にも、高血圧や糖尿病、高脂血症といった病気や、タバコを吸ったりしても、動脈硬化は進むんでしたね。
一番大事なのは、一過性脳虚血や脳梗塞にならない事ですよ♪
一過性脳虚血や脳梗塞の予防には、これを読んでね!

★ 日本一わかりやすい!「高血圧」
http://www.muryoj.com/get.php?R=826&M=874
★『日本一わかりやすい!「糖尿病」』
http://www.muryoj.com/get.php?R=824&M=874

って事で、今日は「一過性脳虚血の治療3」でした。
そいじゃあ、今日はここまで。
いつものように、下にまとめを書いておきます。

【今日のまとめ】

●一過性脳虚血の治療
○手術
2)、経皮的血管形成術(頚動脈ステント)
手(足)の動脈から、カテーテル、風船を頚動脈まで
持っていって、血管の狭い所で、風船を広げて、血管を広げる治療。
外科手術ができない人に行う事が多い。